2002年1月20日(日)  「センター試験の”恐怖”」


今から5年前、恐らく自分が一生の中で一番頭の良かった(勉強ができるという意味で)あの頃、 センター試験に臨んでいました。あれから5年が経ち、あっという間に記憶力が落ちてしまったと 思われるわけですが、新聞に載っているセンター試験問題を解いてみたところ、どうやらまだまだ 大丈夫なようです。英語に関してはあの頃と同等、もしくはそれ以上、数学に関しても全盛期と 比べると劣化してましたが、それでもまだまだ現役受験生と渡り合えるレベルではあるようです。
高校3年の1年は毎月のように模試を受けて、受験対策をしていたように思います。その成果が 報われる第一回目の試験がこのセンター試験です。このセンター試験の結果によって受験校を変える クラスメイトもいました。自分は1年受け続けた模試のどの成績よりも良い点数を取る事ができ、 無事受験校を変えることなく、2次試験に臨むことができました。
センター試験とは言い換えれば、高校3年間の勉強に関する総まとめのようなもので、3年間の 学習の成果を試すものですが、3年間かかって学んだものをたった2日で判断してしまうという 恐ろしいものでもあり、センター試験に”恐怖”を感じたりもしました。そして当然 ”運”というものも必要になってきます。短期決戦というのは実力だけでなく、運が必要です。 これはスポーツを見てもらえばよくわかることだと思います。例えば、今年のサッカー天皇杯で J2降格の決まったセレッソ大阪が決勝戦まで行きました。長丁場のリーグ戦ではJ1で下位にとどまった チームが短期決戦の天皇杯で決勝まで上り詰めたわけです。センター試験は2日間という短期決戦です。 今までの模試の結果は全く考慮されずに、センター試験の結果のみで決まってしまうのです。 仮にセンター試験が春夏秋冬の季節ごとに1回ずつあるものだとすれば、より実力に近い結果が 得られるのではないかと思います。もっと言えば、3年だけでなく、1年の頃からセンター試験が あるとしたらどうなんでしょう?実際は受験者数が多すぎてそんなことは無理なのかも しれませんが・・・。
自分が受験生の時、実際にセンター試験を受けるまでは、そういうことを考えたりもしながら、 センター試験の”恐怖”を紛らわしたりしていました。

大学に入り、アルバイトで家庭教師をしていたので、毎年この時期は自分の教え子がセンター試験に 望んでいました。受ける側から見送る側になったわけですが、自分の教えた生徒が受けるわけで、 気持ちとしては自分が受けている時と同じく、”恐怖”というものは存在しました。もし結果が 悪かったら気まずいなとか、どう励まそうか?などということも考えさせられました。
話がそれてしまいましたが、センター試験といえば、サッカーの天皇杯、ラグビーの花園、と同じく 冬の風物詩になっていますが(なってない?固いこと言うなよ〜)、自分の中では冬の風物詩と いうよりは人生の大きな分岐点だという思いが強いです。どの道を進むかという選択肢がセンター 試験の結果によって減りも、増えもします。
今年も多くの高校3年生、もしくは浪人生が分岐点に立っていることと思います。知り合いにも 一人分岐点に立っている人がいます。”恐怖”に打ち勝って、より多くの選択肢を確保してほしいと 思います。

それではまた。
See Ya!!

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