2002年2月26日(火)  「五輪閉幕」


テロ事件でボロボロになった星条旗を使った入場行進、採点疑惑、薬物疑惑といろいろな問題が あった今回ソルトレイク冬季五輪も昨日とうとう閉幕しました。
テロ事件の影響かアメリカの愛国心を煽る大会、そしてアメリカびいきの採点が行われた感じの強い 大会となりました。その発端となったのが、まず星条旗。テロ事件で倒壊したN.Y.の貿易センター・ ビルで見つけられた星条旗を国旗掲揚しようとしていたアメリカでしたが、それはさすがに控えて、 入場行進にその国旗を使い、多くの国から批判を浴びました。
そしてフィギアスケート、ペアにおけるロシア・カナダの採点疑惑に始まった採点問題あれこれ。 ラージヒルやノーマルヒルのようにどれだけ遠くに飛んだかという絶対評価が可能な競技は問題ないの でしょうが、フィギアのように審判の主観に左右されるような問題は今回だけに限った問題ではなく、 今後も考えられなければいけない問題ではないでしょうか?
こうしてみると今回の五輪は選手の成績とかドラマよりも、採点者にスポットが集まってしまった 感じもありますが、いろいろなドラマもありました。
フィギア・スケートに新女王が誕生し、採点疑惑の火種となったペアでは、大怪我を乗り越えた ロシアの選手が金メダルを獲得したり、アイスホッケーではロシアを破ったアメリカをカナダが破り、 名実ともに世界一に輝き、ジャンプではハリーポッター似と言われるオーストリアの選手が2冠を 達成し、スピードスケートでは日本の清水選手がケガを隠しながら銀メダルを獲得し、モーグルでは 人気・実力ともに上と言われていた上村選手を追い越しての里谷選手の銅メダル獲得もありました。
しかし私の中で一番のドラマは、ショート・トラック1000mで起きました。オーストラリアの 選手が準々決勝では3位でゴールしたにも関わらず前にゴールした選手が失格になり、繰り上がりで 準決勝へ。その準決勝も同様にして繰り上がりで決勝進出。その決勝戦では選手全員の中でダントツで 最後尾にいたにも関わらず、前を走っていた選手全員が転倒し、まさかの1位でゴール。本人も "UNBELIEVABLE!!"といった顔で驚いていました。「2度あることは3度ある」を実践した形と なりました。オリンピックには”魔物が潜んでいる”と言われますが、この選手にとっては ”幸運の神が舞い降りた”といった感じなのではないでしょうか?
何はともあれ、やはりスポーツはいいです!!熱いです!!2週間という短い間でしたが選手達の 活躍に一喜一憂し、寝不足にもなりましたが、全体的には見ていて気持ち良いものでした。次の スポーツの祭典は、いよいよ6月です。
そうサッカーW杯です・・・。今度は日本が舞台の世界最大の祭典です。

それではまた。
See Ya!!

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