2003年4月23日(水) 「社会人としての原点」


皆さん、こんにちは。
今回はこのコラムで初めて自分の仕事について書いてみたいと思います。
自己紹介にも書いてありますが、私の職業はSE(システムエンジニア)です。 SEとは簡単にいうと、コンピュータを使ったシステムを構築する人です。

SEになって、初めてお客様と仕事をしたプロジェクトが4月末で終わりになります。入社1年目は 10月まで新人研修を受けて、10月からプログラマーとして社内でプログラミング言語と格闘する 日々が続きました。
昨年4月からは某自動車メーカーのWebシステムを構築するプロジェクトの一員として、働きましたが、 社内での作業が続き、お客様と直接お会いする機会はありませんでした。

そして昨年7月から現在の某カード会社のプロジェクトに参加して、社会人として初めて、お客様と 接するようになりました。とはいっても最初は上司について行くだけで、何もできませんでした。 そうして通い続けることで顔と名前を覚えてもらい、徐々に自分というのを出していきました。
このプロジェクトに参加した当初は仕事に行くのが嫌で仕方がなかったのですが、今となってみれば、 このプロジェクトが終わってしまうのが淋しく思えます。
社会人として初めてお客様や協力会社の人と飲みに行ったり、上司の人と飲みに行ったり、初めて 仕事に対して充実感を覚えたり、初めて本気で仕事が嫌になったり・・・、社会人として初めての 花見をしたのもこのプロジェクトでした。
そういえば初めてお客様と名刺交換したのも今のプロジェクトです。初めてタクシーで帰ったのも、 初めて休日出勤したのも、初めて会社から報奨金をもらったのも、すべてこのプロジェクトです。

おそらくこれから先、社会人としてやっていく上で、今回のプロジェクトが自分の中で基準となって いくのだと思います。お客様という概念は、今回のお客様が基準になるだろうし、協力会社の人も 自社の上司も、仕事に対する考え方もすべて、今回のプロジェクトが基準になっていくんだと思います。

最初は嫌々でしかなかったこの仕事も、いつの間にか自分の日常の一部になっていて、いざ去ると なると淋しく感じる自分がいます。
お客様、協力会社の方々、そして上司の人達、迷惑ばかり掛けっぱなしで、しかも仕事熱心とは程遠く、 とても扱いにくい人間であったと思いますが、私にとってはこのプロジェクトが始まりであり、 非常に多くの経験をさせてもらったと思っています。

10年後、ちょっと足を止めて振り返った時に、このプロジェクトこそが自分にとって
"社会人としての原点"
だったんだなぁと思えるプロジェクトだったと思います。
ありがとうございました。

See Ya!!

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