C L O S E R
採点:★★★★☆☆☆☆☆☆
2004年12月24日(映画館)
主演:ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、クライヴ・オーウェン
監督:マイク・ニコルズ

以前予告編を見たときからキャストに目を引かれていて、さらにゴールデン・グローブ賞にもノミネートされたこともあり、見に行った作品。

小説家のダンは交通事故に会った少女アリスを病院に連れていき、それがきっかけで二人は恋人同士になっていく。
離婚したばかりのフォトグラファーのアナは、ダンがアナの振りをしてネットでだました医者ラリーと出会い、最初はだまされたのだと告げるが、いつしか二人も付き合うようになっていく。
いつからかダンはアナを好きになり、アナもダンに魅かれていく。そしてダンはアリスに別れを告げる。ダンの部屋を出たアリスは昔ストリッパーをしていたこともあり、再びストリッパーとして仕事を始める。そこに現れたのがアナにふられたばかりのラリー。こうして四人は複雑に絡み合っていく。

一言で言ってしまえば、大人の四角関係を大人が描いた映画。面白いか?と聞かれると「う~ん、どうだろう?」と考えてしまうが、つまらないか?と聞かれても「う~ん、どうだろう?」と考えてしまう映画。ただしゴールデン・グローブ賞は取れないだろうな、とは思う。

クライヴ・オーウェンは「キング・アーサー」のときはあまりのミス・キャストっぷりに驚かされたが、今回は非常に良い演技をしていた。最初予告編を見たときには、ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマンと来て、おぉ、すごいな、このキャスト!と思いつつも、何故に最後の一人がこいつなの?と思わずにはいられなかったが、今回作品を見て、あっなるほど!と思った。というのも、今回の役どころが医者と言う高知識を要する職業に就きながら、その反面異常なまでにSEXに対するこだわりを見せるという、いわゆる変質者だからだ。「キング・アーサー」は王としての威厳の無さに違う意味で驚かされたが、今回はクライヴ・オーウェン全体から滲み出る雰囲気が変質者としてピッタリと当てはまっていて驚かされました。
一方、ナタリー・ポートマンはゴールデン・グローブで助演女優賞にノミネートされましたが、映画を見て思ったのは助演じゃなくて主演の間違いじゃないのか?ということ。というのも物語の流れからして、主演はクライヴを除く三人だと言える内容だから。クライヴが主演だと言われると、それは違うと否定できるのだが、ナタリーが主演だと言われるとそれはそれでありだと思える内容になっており、演技としてもそれに応えるだけの演技をしている。しかもオープニングとエンディングはナタリーに始まり、ナタリーに終わっているし・・・。

これは好き嫌いが非常に大きく分かれる作品だと思います。個人的にはその中間でさまよっている感じで、どちらの意見にも納得がいくし、反論もできてしまう位置にいる感じですね。

一口コメント:
大人が描いた、大人の四角関係の映画。

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