バニラ・スカイ
採点:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2001年12月24日(映画館)
主演:トム・クルーズ、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス
監督:キャメロン・クロウ

正直、がっかりした。好きな俳優3人が出ているからとい理由で見に行ったが、ありきたりの映画の1つだった。行く前から期待しすぎていたからかもしれない。
主人公デヴィッドは外見も良く、地位も名声もあるニューヨークの出版社の重役。当然のように美人の彼女ジュリーがいるが、ある日パーティーで知り合った友人ブライアンの知人、ソフィアに一目ぼれしてしまい、彼女との仲を深めてゆく。それを嫉んだジュリーがデヴィッドを道連れにして自殺を図る。その事故でジュリーは死に、デヴィッドは助かったものの、デヴィッドの顔は見るも無残な容姿になってしまう。
ここから先はありがちな展開が待っていて、夢と現実の狭間で主人公が彷徨うといった展開。そして結局最後は現実に戻るといった感じ。唯一この映画のオリジナルと言えそうなのが、冷凍保存と夢を見させる機械。しかしこのアイデアもドラえもんなどで書かれているし・・・。この部分を何回も見れば面白いのかもしれないとは思うが、何回も見たいと思わせるような描写がされていないため、何回も見ようとは思わない。それゆえ、全体に曖昧な感じが漂い、難しい雰囲気を感じさせる。しかし最後まで見ると言いたかったのはそれだけか?という終わり方。言いたかったのは"人生における幸せ"、考え方によっては深いテーマだが、それならもっと他の描き方があっただろうと思う。

批判ばかりしてきたが、この映画を観て良かったと思えたのは、やはり女優陣。キャメロン・ディアスペネロペ・クルスという旬の2人。キャメロン・ディアスは日本でも十分に知られているので、説明は不要かと思うが、ペネロペ・クルスは日本ではスパー・リッチのCMで有名です。そしてこの映画で共演したトム・クルーズをニコール・キッドマンと離婚させた張本人でもある。
大きな瞳、何ともいえない笑顔、爬虫類系といえばそうも見える。ちょっと映画の本題から外れたので、元に戻ります。このペネロペの演技の中で最も可愛いと思ったのが、トム・クルーズの部屋に初めて訪ねて行った時、ドアの前で"ここまで"と言い、ドアが閉じた後、自分で"ここまで"と言ったにも関わらず、部屋に入るべきかどうか迷っているような素振りの時。なんとも言えない可愛らしさがこの映画を観て一番良かったと思えた瞬間だったかもしれません。

一口コメント:
ペネロペを見れて良かった。でもストーリーは・・・?

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