エクソシスト ビギニング
採点:★★★★☆☆☆☆☆☆
2004年8月27日(映画館)
主演:ウィリアム・ピーター・ブラッティ、ウィリアム・ウィルシャー・Jr.
監督:レニー・ハーリン

ホラー映画の傑作と呼ばれて久しいこの作品。その最新作を見てきました。

ストーリーは「インディ・ジョーンズ」のように古代の宝物を探す考古学者的な主人公とそれをとりまく、「ゾンビー」的な怪奇現象の数々といったところ。
ある依頼主に頼まれ、軍によって発掘中の古代遺跡を訪れることになった主人公だが、そこで霊に取り付かれた少年とそれを看病する女医に出会う。遺跡発掘を阻止しようとする原住民と軍との争いが起こり、その最中にある事件が発生する・・・。

スクリーム」のようなアメリカ的ホラーを期待していると、この作品のテイストは期待外れということになる。一緒に見た友人いわく、「グロイ、気持ち悪い」描写だそうです。確かに蛆虫がわいていたり、殺戮シーンがあったり、日本的な後を引く怖さだったり、友人の言わんとすることは当たっています。それでも正直、グロさで言えば、「パッション」の方が上だと思います。
また、最後の戦いにおける敵キャラ(主人公はもともとこのキャラに対して愛情のようなものを抱いていたが、悪霊に乗っ取られてしまった)の動きは何でしょう?まるでスパイダーマンのような動きもあり、でも十字架に弱いドラキュラ的な一面もあり、それで最終的には救われずに死んでしまうという設定で、ハッピー・エンドを迎えるのかな?と思っていた自分としては良い意味で期待を裏切られた気がしますが(普段ならこんなことは言わずに、ここで終わりにするのですが・・・)、この映画に関していえばハッピー・エンドにしても良かったのではないか?とも思います。
映像的にはこれといった目新しいものはありませんが、ホラーとしては古典的なドッキリと近代的なスピード感のある恐怖と東洋的な後を引く怖さとがうまく融合されており、最終的にはまずまずの作品だったと思います。

個人的には、一緒に見ていた友人の怖がり方を見ているほうが、この作品よりも面白かったです。

一口コメント:
映像の新鮮さはないけれど、新旧・和洋折衷のバランスの取れたホラー映画です。

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