スター・ウォーズ
-エピソード2・クローンの攻撃-
採点:★★★★★★☆☆☆☆
2002年8月16日(映画館)
主演:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン
監督:ジョージ・ルーカス

「スター・ウォーズ」新三部作の第2弾。

エピソード1から10年が経ち、青年になったアナキン・スカイウォーカーとナブー女王から元老院議員となったパドメ・アミダラの恋愛を中心に物語りは展開していく。この恋愛が新三部作の主題でもある"いかにして"ダース・ベーダーへと変貌していくのかの重要な鍵にもなる。
今回の作品は3部作の2作目ということで前後関係をつなぐための掛け橋的な作品になるため、さらに言うなら、新三部作と旧三部作をもつなぐ重要な作品である。予想はしていたが、やはり終わり方は結末らしい結末はなく、中途半端な終わり方だった。しかし、最後がいまいちであるにも関わらず、高い満足感を得られたのは、今までの5作品の中で戦闘シーンが最も面白かったからだろう。今までのジェダイの戦闘シーンと言えば、1対1によるライト・セーバーの戦いばかりが多かったが、今回は多対多の戦闘が描かれ、こんなにもたくさんのジェダイがいたのか?と思わされた。さらに今まで旧三部作にも新三部作にも登場していながら、戦ったことのなかったジェダイ・マスター、ヨーダが遂にその手にライト・セーバーを持ち、ジェダイ・マスターとしての素晴らしい力を見せてくれる。あの小さな体で大きな敵とフォースで戦い、ライト・セーバーでも戦い、スクリーン狭しと動き回る戦闘シーンは素晴らしいものだったが、一つ疑問が残った。あんなにも動けるヨーダがなぜ、杖を持って歩いているんだろう?という単純な疑問・・・。
何はともあれ、今回のジェダイの戦闘シーンはスター・ウォーズ・シリーズの中でも名シーンとして多くの人々に記憶されることは間違いないだろう。

さて、アナキンとパドメの恋愛だが、最初10年ぶりに再会した時点で、アナキンは恋愛感情を持っている。ジェダイは恋することを許されないにも関わらず・・・。しかしパドメは元老院議員としての自覚からか、アナキンのことを男性としては見ていなかった。それが、パドメの暗殺未遂が2度続き、アナキンがパドメの護衛としての任務を与えられ、ナブーにおいてのんびりとした生活を過ごし始めたのがきっかけで、パドメにも恋愛感情が芽生える。そして二人は許されぬ恋へと落ちていく。この恋愛の描き方はいまいちだったし、不要とも思えるような描き方だったが、エピソード3にとって、そして旧三部作にとっては必要不可欠な要素なので、描かざるを得ないので仕方がないのだろう。SF作品だから、恋愛は二の次と言ってしまえばそれまでなのだろうが、今回は二人の恋愛を中心としたストーリー展開になると言っていたのだから、もう少し丁寧な恋愛描写を見たかった。その点では、「タイタニック」はパニック映画でありながら恋愛の要素もうまく描けていたのではないだろうか?

いよいよ2005年には完結編であるエピソード3が公開されるわけだが、今回アナキンの心の中に芽生えたダークサイドの一面がどのようにして、広がり、ダースベーダ-になっていくのか?そしてどのように旧三部作へとつなげていくのか?ルーク・スカイウォーカーは登場するのか?登場するのであれば、その子役は誰なのか?など多くの期待がありますが、今回のような中途半端な終わり方ではなく、スター・ウォーズ・シリーズ最終作として納得のいく終わり方を期待したいと思います。(ルーカス監督、できることなら、エピソード7~9も撮影してくれ!)

一口コメント:
恋愛中心のストーリー展開ではあるが、その一番重要な部分がいまいち。
しかし、戦闘シーンはシリーズ最高の出来!!

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