2001年11月7日(水) 「サッカー日本代表〜1本のパス〜」
こんばんわ。
先ほど、試合が終わった日本対イタリアの試合を見て、W杯は期待できそうな気がしました。
イタリア代表と言えば、世界でも常にトップクラスのチームであり、W杯での優勝もブラジルの4回に
次ぎ、ドイツと同じ3回。しかも今回の来日チームのメンバーはほぼベスト・メンバー(日本に来る
ヨーロッパや南米の強豪チームというのは2軍、よくても1・5軍クラスだったのが、今回は本当に
びっくりする位のビッグ・ネームが並んでいた。しかもイタリア代表という世界でも名だたる強豪
チームが、・・・です。
試合内容のほうは前半、小野を中心とした日本がスピーディーに展開すれば、イタリアもそれに
合わせてスピーディーに・・・、後半はイタリアのカテナチオが機能し始め、試合は次第にイタリア
ペースに・・・。しかし、日本の守りも決定機は2度しか与えず(そのうち1度が同点ゴールになって
しまったが・・・)最後まで守り抜く事ができた。
個々の個人技を見ても小野のゲーム・メーク、柳沢のスピード、森島のタイミング、後半から入った
西澤のポスト・プレイなどは今の代表では1つ抜けていたような気がする。今回の中田はパルマでの
不振がそのまま出てしまったのか、それとも周りとの連携がいまいちなのかいいところなしに終わって
しまった。個人的には前半の小野のゲーム・メークのほうが断然に素晴らしいと思った。
今日のベスト・プレイを挙げるとすれば、得点にこそならなかったが、小野のスルー。
前半、中央でボールを持った小野がドリブルで上がり、シュートを打つような素振りを見せつつ、
森島へのグランダーのパス。敵の間を抜く、素晴らしいパスだった。本当にパスがうまい選手という
のは上ではなく、下で通せる選手だという素晴らしい手本になるようなパスでした。自分も同じ
ゲーム・メイクというポジションをしていたこともあり、このパスには感動すらしてしまいました。
サッカーでは”たった1本のパスが試合の流れを変える”と言われることがあります。このパスは
それに値するパスだったと思います。自分でも試合の中で、今までに数本そういうパスを出した記憶が
あります。その時の爽快感といったら、なんとも言えないものがあります。
今回の小野のパスにも同じような感覚を覚えました。あのパスが無ければ、前半も互角に戦えたか
どうかとも思います。
前へ
:
次へ

コラムトップへ