2001年12月7日(金) 「愛子」
皇太子ご夫妻のお子様の名前が決まりました。その名前とは今日のタイトルである”愛子”です。
また称号は”敬宮(としのみや)”と決まりました。
「愛」と「敬」の字は、中国の四書五経の1つである「孟子」の一節、
”人を愛するものは、他人も常にその人を愛し、人を敬うものは、他人も常にその人を敬う”
という意味から選ばれました。
皇室の女性の名前は必ず、”〜子”という名前が付きます。現在は、皇后「美智子」様、皇太子妃
「雅子」様、紀宮「清子」様、秋篠宮「紀子」様、「眞子」様、「佳子」様がいらっしゃいます。
そして今日「愛子」様がこの皇室に正式に加わりました。愛らしい女性に育ってくれることを
お祈りしたいと思います。
ところで新聞やテレビでは、これをきっかけに女の子の名前の「子」離れに、歯止めがかかるのでは
ないかと騒いでいましたが、どうなんでしょうか?ちなみに2000年生まれの女の子の名前の人気
トップ3は「さくら」、「優花」、「美咲」で、「子」の字がつく名前は14位の「菜々子」が
最高位です。私の考えとしましては、多少は「愛子」様の影響で「子」の字が付く名前が増えるかも
しれませんが、そんなにも「子」の字が広まるとは思いません。
なぜかというと、20年前ならいざ知らず、現在、赤ん坊を産む女性が昔ほど皇室に対する憧れの
ようなものを持っていないと思うからです。「愛子」様が生まれた日に、多くの一般人がお祝いの
ために宮内庁などに集まりましたが、その大半は中高年の方々で、若者はほとんどいませんでした。
そんな若者世代が母親、あるいは父親である現在、皇室の人間の名前をあやかって・・・などと
考えるとは思えません。もちろん、全員が全員というわけではないですが・・・。
ところで、みなさんはTVドラマ「3年B組金八先生」を見ていますか?その中で「愛」には
いろんな形があるんだと、教えるシーンがありました。
友愛(「走れメロス」が例として挙げられていました)、慈愛(親子愛など)、敬愛(師弟愛など)、
・・・そして恋愛。どれも生きていく上で欠かせないものばかりです。そしてどれも一人ではなく、
誰か他の人の存在が必要なものです。愛とは他人に与えるものであり、他人から与えられるものです。
果たして「愛子」様は、どのような「愛」を私達に与えてくれるのでしょうか?
それでは、また。
See Ya!!
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