2001年12月4日(火)  「夢の発明〜セグウェイ〜」


「セグウェイ」という名前を聞いたことありますか?
もしくは「ジンジャー」という名前を聞いた事がありますか?

アメリカでは1年ほど前から、”インターネットを超える発明”と騒がれていた発明品の名前です。 どうして2つの名前があるのかといいますと、「ジンジャー」という名前は発表されるまでの間の 名前で、昨日正式に発表された発明品の名前が「セグウェイ」というわけです。
発明品は高機能の電動スクーターのようなものです。微妙な体重移動をセンサーで感知し、それに 応じて本体が動くという仕掛けになっており、アクセルやハンドル、ブレーキはない。本体には 立ったままの姿勢で乗り、体を前に倒すと加速する。逆に体を後ろに倒すと減速し、更に倒すと、 止まる。
これがどのように使われるのかを予想すると、車の変わりになるとは思えない。しかし、電動で 動くため、地球に優しい乗り物であることから、原付の代わりとしては普及するかもしれません。 最高速度は時速約25kmで、1時間の充電で2時間走るそうです。まず、業務用に発売され、その後 一般向けに発売されます。値段は約37万円。

私の意見としては、”インターネットを超える発明”というのは全くの見当外れだと思います。 インターネットというのは、人間世界の構造を大幅に変えたものです。例えば、大企業においては インターネットがなければ、仕事ができない、それは大袈裟としても効率が悪くなることは間違いない。 そうなれば、おのずと大企業から仕事を受けている他の大企業や中小企業もその影響を受ける。 会社以外の場所でも、新幹線や飛行機のチケット予約などにも活用されているし、先進国では インターネットの普及率は50%を超えていることを考えると、一般の生活にも支障が出ることは 間違いない。
”農業革命”、”産業革命”に続く、第3の波”IT革命”、その中心にあるのが インターネットです。「セグウェイ」が第4の波を築くのかと考えると、それはないと思います。 それゆえに「セグウェイ」は”インターネットを超えない”と思うのです。

否定的なことを言いましたが、発明品としては夢のある発明品だと思います。写真で見た限りでは 近未来SF映画の中に出てくるような乗り物です。セグウェイに乗った少年4人組が歩道を歩いている 姿がイメージできます。
将来価格が下がり、ホバークラフトのように空中に浮くような機能が追加されれば、それこそ 街中にセグウェイが見られるような日がくるかもしれません。そういう夢を見させてくれるという 意味では、本当に面白い発明だと思います。

それでは、また。
See Ya!!

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