2002年3月27日(水) 「アカデミー賞新時代到来!」
先日映画界最大の式典、アカデミー賞授与式が開催されました。今年は「ロードーオブ・ザ・リング」が
13部門ノミネートでどこまで獲得するのか?ラッセル・クロウの2年連続主演男優賞獲得なるか?
などといったところが注目を集めていましたが、ふたを開けてみればアカデミー賞74年の歴史の
中でもまれに見る結果となりました。
まず最初に驚いたのが、主演女優賞。史上初めてとなる黒人女性のオスカー獲得劇。どの雑誌や
サイトでも彼女が受賞すると予想していた人は皆無でした受賞したし、ハル・ベリー本人も
かなり驚いていました。そしてその驚きを倍増させたのが、主演男優賞。大方の予想では
ラッセル・クロウでした。アカデミー賞の前哨戦とも言われるゴールデン・グローブ賞を獲得しており、
2年連続受賞を予想していた人が多かったのですが、なんとデンゼル・ワシントンが獲得しました。
こちらは史上二人目となる黒人男優のオスカー受賞。過去に助演男優賞を獲得していたデンゼルですが、
主演男優賞はノミネートこそされていたもののオスカー像とは無縁でした。それが今回獲得して、
男女とも主演は黒人が獲得という歴史的快挙と相成りました。
ハリウッドで成功した黒人俳優と言って思い浮かぶのは、エディ・マーフィー、ウーピー・
ゴールドバーグ、ウィル・スミス、クリス・タッカー、ウェズリー・スナイプス、そしてもちろん
今回の主役デンゼル・ワシントンくらいしか思い浮かびません。それが今回の快挙!!ハル・ベリーも
いっていましたが、これからハリウッドでも黒人俳優が活躍する場が増えてくるといいですね。
作品賞は大方の予想通り、「ビューティフル・マインド」が獲得しました。他のノミネート作品は
「〜リング」以外は見ていないのでなんとも言えませんが、予告編を見た限りではアカデミー会員に
受けそうな内容だと思いました。
自分としては腑に落ちない賞が1つだけありました。助演男優賞です。デンゼル・ワシントンが
主演男優賞を獲得したのは「トレーニング・デイ」という作品ですが、同作品からイーサン・ホークが
助演男優賞にノミネートされていました。デンゼルがこの作品の中で活きていたのはイーサンが
いたからと自分は思っていたので、デンゼルが主演男優賞を獲るなら、助演男優賞はイーサンだろうと
思っていたのですが、そうはなりませんでした。これも他の作品が日本では公開されていないものが
多かったので仕方ないかもしれませんが・・・。
それと今回から新設された賞「長編アニメーション」ではディズニーの「モンスターズ・インク」を
押さえ、ドリームワークスの「シュレック」が初代王者の栄冠を獲得しました。
以上のように歴史的快挙もあり、新設の賞あり、そして受賞式会場も数十年ぶりにハリウッドに
戻ってきて、アカデミー賞に新しい風が吹き込まれた今回の授賞式だったと思います。
それではまた。
See Ya!!
前へ
:
次へ

コラムトップへ