2002年6月19日(水) 「決勝トーナメントの展望〜ベスト4へ〜」
ベスト8が出揃い、残すところ8試合となったW杯です。今日はベスト4をかけた今後の展開を
予想していきたいと思います。
ドイツ、アメリカ、スペイン、韓国、イングランド、ブラジル、セネガル、トルコの8チームが
残っているわけですが、ベスト16が出揃った時の予想ではアメリカの代わりにメキシコ、トルコの
代わりに日本を予想していました。ま、8分の6が当たったわけですから、まぁ良しとしましょう。
この8チームの中で優勝経験のある国はドイツ、イングランド、ブラジルの3カ国。地域別で見ると
欧州が4カ国、南米が1カ国、北中米が1カ国、アフリカが1カ国、そしてアジアが1カ国で、欧州と
南米以外のチームが3チームも残っているのには驚きです。21世紀サッカー界の勢力図が変わり
はじめたといってもいいのではないでしょうか。21世紀はアフリカサッカーの時代だと言われますが、
アジアのサッカーもそこに加わっていくのではないでしょうか。
さて、準々決勝の展望ですが、まずドイツvsアメリカはドイツでしょう。今までの試合内容、経験から
判断しても妥当だと思います。続いて、セネガルvsトルコはセネガル。客観的に見て、昨日の日本vs
トルコの試合内容は他の決勝トーナメント1回戦の中ではもっともレベルの低い試合だったと思います。
その試合を落としてしまった日本ですが、勝ち進んだとしてもセネガルに勝てたとは思えません。
死のF組を1位で通過したスウェーデンを延長の末に破ったセネガルの組織と個人技を要所要所に
使ってくるサッカーは日本よりもワンランク上のサッカーだと思います。その日本に苦戦した
トルコでは勝てないだろうと思います。他の2試合は予想が難しいです。
まず、韓国vsスペイン。普通に考えればスペインですが、昨日の試合といい、予選でポルトガルを
破ったことといい、ヨーロッパの優勝候補と言われた2カ国を連続して打ち負かしてきた勢いも
あって、このまま優勝候補といわれるスペインも破ってしまうのではないだろうかとも思います。
何より韓国がここまで勝ち進んできたのはフロックではなく、実力的にも互角の戦いを挑んだ上での
勝利です。そこに見るたびに赤く染まっている気がするスタンドのサポーターが加わって、アジア勢
初のベスト4進出を決めてもらいたいものです。日本の分も"ファイティング!コリア!!"
そして残り1試合。
イタリアが敗退した今、事実上の決勝戦とも言われる試合です。
その試合とはイングランドvsブラジル。
私の周りではブラジルの声が強いのですが、私はイングランドを押したいと思います。もちろん
ひいきチームだからというのもありますが、今までの戦いを見て、イングランドの守備は非常に
固いです。ファーディナンド、キャンベルの2人を中心に非常にしっかりとしています。そのDFを
ブラジルの3Rと呼ばれるロナウド、ロナウジーニョ、リバウドの3人の個人技がどう崩していくか?
というのがこの試合の最大の焦点になると思います。ロナウドとリバウドが4試合全試合で得点を
挙げていますが、今までの相手に強国と言われるチームはおらず、このイングランド戦が今大会
初めての本気の試合であり、次の試合はそう簡単には点が取れないだろうという予想です。一方、
イングランドの攻撃は、ブラジルのDF陣はイングランドのDF陣に比べるとそこまで固くなく、
試合ごとに回復しているベッカムのクロスにオーウェンが爆発的なスピードで合わせてゴールという
展開が見られるでしょう。というわけでイングランドの勝利という予想につながります。
こういうことをいうと反感を買うかもしれませんが、個人的には日本戦以上に楽しみにしている
試合です。事実上の決勝戦というのも間違いではないと思います。
この試合の勝者が優勝をする!
主力選手にケガや退場などがない限り、間違いないでしょう。残念ながら金曜日の
15時半キックオフということで4度目のW杯休暇を取得することになりそうですが、それだけの
価値はある試合だと思います。
みなさんも事実上の決勝戦思いっきり楽しんでください。
See Ya!!
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