2003年8月10日(日)
「青春の影〜K.ODA&CHAGE&ASKA〜」
台風が日本列島を通過している真っ最中の昨日、富士急ハイランドにて行われた野外コンサートに
行ってきました。「サウンド・コニファー299 〜K.ODA&CHAGE&ASKA〜」という名のライブです。
K.ODAというのは小田和正さんのことです。
夏になると多くなる複数ミュージシャンが参加するタイプの野外コンサートだと思う読者の方が
いらっしゃるかもしれませんが、違います。そういったタイプのコンサートは各アーティストが
持ち歌を歌いますが、昨日のコンサートは小田さんの曲をチャゲアスが、チャゲアスの曲を小田さんが
歌うといった自分が知っている中では今までにないタイプのコンサートでした。1曲だけをお互いに
歌ったり、参加者全員で歌ったり、というのはよくある話ですが、今回のコンサートはそれを何曲も
歌いあったのです。
要するに小田さんが「SAY YES」を歌い、チャゲアスが「ラブ・ストーリーは突然に」を歌い、さらに
小田さんが「YAH YAH YAH」を歌い、チャゲアスが「YES NO」を歌うわけです。
また演奏スタイルもセンター・ステージで3人のギターだけによるアンプラグド・ライブ形式が大半を
占め、大人のライブとでもいえばいいでしょうか?ギターの技術と歌唱力のみというミュージシャンと
しての必要最小限の構成となっていました。3人の織り成すギター&ボーカルのハーモニーに心震え、
非常に素晴らしい体験ができました。
前座と呼ぶには失礼ではありますが、開演前には松本晃彦さん(「踊る大捜査線」のサントラを作曲した
人)が生演奏で「踊る」のテーマを演奏してくれ、盛り上げてくれました。公開直後のこの時期に
頭の中に音楽と共に映像のイメージが残っている状態で聞いたことで、より一層興奮しました。
しかし自分のイメージとは違うものもありました。チャゲの声で「♪あの日あの時あの場所で〜」
と聴くと正直違和感がありました。チャゲは声が高いから小田さんの声にマッチするのかと思って
いましたが、頭の中のには小田さんの高く澄んだ声で歌われるフレーズが残っていて、2番のサビを
小田さんが歌ったときは安心したというか一種の安堵感がありました。
違和感を感じる曲ばかりかといえば、中にはこれはいいかも?という曲もありました。例えば、小田
さんの歌う「YAH YAH YAH」は素晴らしかったです。なんだか妙にはまっていて、思わず聴き入って
しまいました。(聴き入りながらもサビの部分ではきちんと拳を振り上げていましたが・・・)
ところでこのコンサートのサブ・タイトルは今回のコラムのタイトルにもなっている「青春の影」
だったのですが、どういうことだかわかりますか?チューリップというグループの詩で同名タイトルの
曲があるのですが、小田さんはチューリップじゃなくて、オフコースですから、どういう意味だろう?
とずっと思っていましたが、途中、参加した特別ゲストの方が全ての謎を解いてくれました。その人は
財津和夫さんです。チューリップのボーカルだった人で、「ひとつ屋根の下」の主題歌「サボテンの
花」も歌っていた人です。富士急ハイランドにチューリップ、財津和夫、オフコース、小田和正、
チャゲアスの5組のアーティストの曲が流れ観客を魅了しました。私も当然魅了されました。
特にラストの曲「青春の影」は2番が観客に向けて歌詞が変更されており、(出だしは「♪今日は
どうも皆さん来てくれてありがとう〜」でした)この場に居られたことがとても嬉しかったです。
しめくくりは野外の定番ともいえる花火で、自分としては今年最初の花火で、コンサートの感動と
共に心に刻まれました。
行く前は、台風のせいでJR中央線も不通になっていて、中止になるのではないかと思っていましたが、
(実際名古屋で予定されていたa−nationのコンサートは中止になりました)行ってみると晴れ間も見え、
夕焼けはとても綺麗で、日没後は月だけでなく、星も見えるような状況下で、台風一過ということも
あり、夏の暑さもなく、最高の環境で楽しめました。(そういえば小田さんは台風一家?バンドも
結成してましたっけ・・・)
これが10代の時に参加していたコンサートならば"青春真っ只中"なんでしょうが、24歳ですからそうは
呼べません。しかしながら、花火を見たり、自分の尊敬するアーティストの曲で心奮えたり、青春とも
呼ぶべき感動を24歳の夏に体験でき、まさしく"青春の影"を実感した1日となりました。
皆さんも夏のこの時期、野外コンサートに出かけてはいかがでしょうか?
See Ya!!
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