2003年12月15日(月)
「幸福のお裾分け」
先日大学時代の友人の結婚披露宴に出席しました。姉二人の結婚式は海外であり、今までの友人の結婚式は二次会参加だけということで、披露宴は初めての体験でした。それに伴い、ご祝儀の包み方や宛名の書き方なども初体験でした。
披露宴はホテルの最上階にある部屋で行われ、入場⇒祝辞⇒ケーキ入刀⇒お色直し⇒キャンドル・サービス⇒謝辞⇒退場といった誰もが思い浮かべる典型的な流れに基づいたものでした。しかし各所に友人が考えたであろうと思われる趣向が凝らしてあり、非常に楽しいものでもありました。
まず、招待状に同封されていたウェディング・ドレスの色当てクイズ。当日新婦が何色のドレスを着用するか当ててくださいといった趣旨の紙が同封されており、返信用封筒に答えを記入して返信し、当日正解者には景品をプレゼントというアイデアです。
次に新郎新婦のプロフィール帳は、友人の手作りで、二人のプロフィールと料理のメニューだけでなく、二人の幼少時代から学生時代を経て今に至るまでを写真付で載せてあり、"あいつらしい"なと思いました。
そして私が最も素晴らしいと感じたのが、同僚のスピーチです。飛行機の客室乗務員である新郎とグランド・ホステスであった新婦ならではの企画でした。飛行機のエンジン音と共にスチュワーデスの制服を着た女性4人(コスプレではなく、本物のスチュワーデスだと思われる・・・)が入場してきて、「Ladies and gentlemen, we will 〜」の機内アナウンスをパロディにしたスピーチ(当機「ウェディング・フライト」は"倦怠期"、"3年目の浮気"を経由して、最終目的地"幸せな未来"へ向けて離陸します、といった感じ・・・)で、会場の笑いを誘っていました。スピーチの内容は女性が考えたとしても、学生時代の友人の性格からして、この舞台設定自体は友人もしくは夫婦二人で考えたものだと思う。その友人と同じような企画(年末の学年同窓会の一企画として・・・)を考えていた自分としては、非常に参考になりました。
またトイレには二人からのメッセージ・カードが貼ってあり、二人の心配りに感嘆すると同時に、客室乗務員とグランド・ホステスという職業がぴったりの二人だなと思いました。
友人の会社の上司のスピーチはさすがに対人のサービス業を長年経験してきた客室乗務員だけあって、中身が濃く上手いスピーチだなと素直に感心しました。また新婦から母親への言葉は心を鷲掴みされたような気持ちになり、涙を流している人もいました。最後の締めは友人が行い、友人の言葉に「あぁこいつ結婚したんだな、自分の知らない道を歩き始めたんだなぁ」と最後の最後に"友人の結婚"を実感させられました。
披露宴初参加なので、今回の披露宴が一般的なものなのかどうかはわかりませんが、二人の幸福を祝い、そしてその場にいる人も"幸福のお裾分け"をもらえる素晴らしい披露宴でした。
周りが結婚しはじめると自分も・・・という人が多いという話をよく聞くのですが、それは結婚式や披露宴に出て、結婚っていいなぁと思う人がいるからなのでは?と思った披露宴でもありました。
そして来年大きな分岐点を迎える自分としては、結婚という人生の大きな分岐点を通過した友人が自分の少し先を歩いているように感じ、改めて自分の分岐点の存在を強く認識した披露宴でもありました。
少し話がそれてしまいましたが、おめでとうございます。最終目的地に向かって、二人そろって安定したフライトが続くことを信じています。
Have a Happy Flight!!
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