2004年5月23日(日)
「飛鳥涼論〜国際人編〜」
昨日まで三回にわたってお送りしてきました"飛鳥涼論"、第四回目の今回は"国際人"飛鳥涼についてです。そして今回が"飛鳥涼論"最終回です。
今回のテーマである"国際人"とは何か?私の中の定義は、大きく分けて3つです。
・今や国際語である英語を"使える"こと
・海外でも通用する仕事、趣味などを持っている
・島国根性を持っていない(出る杭を打たない)
まず1つ目ですが、ASKAはデビュー10周年の後、単身ロンドンに渡り、そこで半年生活をしており、英語はかなりのレベルで"話す"ことができます。しかし"話せる"と"使える"というのは違います。
前回少し書いたモナコ音楽祭(グラミー賞と並ぶ世界的な音楽祭で、世界中で売上の大きかったアーティストが一同に会する。映画で言えばアカデミー賞の前哨戦と呼ばれるゴールデン・グローブ賞に値するだろうか?)での発言で、
"We hope our music speaks your language."
というのがあります。直訳すると「我々の音楽があなた方の言葉を話すことを望みます」、かっこよく言えば「自分達の音楽が言葉の壁を越えたらいいな」くらいの意味でしょうか?この文法というか、言葉選びというか、日本人ではなかなか出てこないのではないでしょうか?これこそが英語を"話せる"以上の"使える"の例です。
英語に関していえば、ASKAが英語を話せるから、自分も話せるようになりたい!という子供時代なら誰もが一度は経験するであろう「憧れの人に近づきたい!」的な発想から始まって、CHAGE&ASKAのプロモーション・ビデオで見た海外の風景に憧れたのもあって、大学時代の海外旅行につながっていきました。その結果、英語を"話せる"ようにはなりました(まだ"使える"レベルではありませんが・・・)。
2つ目は上述したモナコ音楽祭に3年連続出場を果たしているだけでも十分なのですが、それ以外にも幾つか特筆すべきことがあります。
まず、海外アーティストによるCHAGE&ASKAのカバー・アルバムの発売。カバー・アーティストにはCHAKA KHAN、MICHAEL HUTCHENCE、RICHARD MARXなどの豪華アーティスト陣。また彼ら自身のアルバムも海外で凄い記録を残しています。イギリスで発売されたCHAGE&ASKAのヨーロッパ向けベスト・アルバムが2週連続1位という快挙を成し遂げたのです。
また、いまやアジアにおける日本人アーティストの活躍は当たり前になってきましたが、そのパイオニアがCHAGE&ASKAなのです。日本人初のMTV出演。同じく日本人初の日本と同じステージングでのアジア・ツアー。日韓W杯の音楽親善大使と日本語解禁前の韓国におけるコンサート開催。などなど、数え出したらきりがないほどの国際的な業績を残してきています。
自分もアメリカに留学して、向こうで就職をして、世界を相手に仕事をしたいと考えています。それがどこまで実現できるかはわかりませんが、少しでも"国際人"に近づけるように頑張りたいと思います。
3つ目ですが、これは飛鳥涼がどうこうという話ではなく、ここまで述べてきた内容を踏まえた上で、将来自分も"国際人"となったときにASKAのモノマネではなく、自分らしさを出すとしたら?と考えたときに、これだろう!と考えた内容です。
今まで色々な国を回ってきた結果として、日本という国は異端児を嫌う傾向が強いです。言い換えすとすれば"没個性"の国です。海外に行くまでもぼんやりとは認識していましたが、海外で色々な国の人と会話をしていく中で、一人一人の個性をとても大事にしているなぁと実感しました。
しかし日本では、まわりの人間と違うことをすると、厄介者扱いされるというか、"臭いものにはふたをしろ"というか、"出る杭は打て"というか、そういう感じがするじゃないですか?例えば"流行"などはその典型的なものだと思います。全員が全員そうだとは思いませんが、周りと同じにしていないとおいていかれるというか、周りと一緒が良いとか、まさに"没個性"です。
日本では生きて行くのであれば、それでいいのですが、海外で生きて行くには"個性"というのが必要です。まわりと同じでは認められないですから・・・。今まで私なりに"個性"を出してきたつもり(強すぎるだろ、お前は!という声が、どこからか聞こえてきそうですが、そこは久しぶりに堅いこと言うなよ〜ってことで・・・)ですが、アメリカではより"個性"というのを大事にしたいと思います。
というわけで、全四回にわたってお送りしたコラム"飛鳥涼論"ですが、私にとって"飛鳥涼"がどれほど大きな存在かということが皆さんにも伝わったと思います。
最後まで付き合ってくださった皆様、ありがとうございました。
See Ya!!
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