Mission Impossible 3 ミッション:インポッシブル3 |
先日、プレミアにてサイン、写真をゲットしたトム・クルーズ主演の人気シリーズ第3弾。そして5月にしてようやく、アメリカで今年お金を払って見た初めての映画です。
IMFの工作員イーサン・ハントは新人工作員のリンジーを救出するミッションのチーム・リーダーとして召集される。リンジーの救出は成功したものの、リンジーは頭蓋骨に埋め込まれたマイクロ・チップが原因で救出直後に死んでしまう。
その後、オーゥエン・ダビアンという国際的な武器商人を拉致するミッションを実行し、一端は成功し、無事IMFのエージェントの護送車に乗せるものの、IMFの中に裏切り者がいたため、輸送途中でオーウェンは奪還されてしまう。
オーウェンはイーサンに復讐心を燃やし、イーサンの婚約者を誘拐する。そのころ、イーサンはIMFで捕われの身となっていた・・・。
シリーズを通しての感想としては、このシリーズのお約束となった"地面すれすれの空中で止まる"というのを今回はバチカン市国で見れます。そしてこれまたお約束となった自爆メッセージ。今回は使い捨てカメラです。そしてスパイの必須アイテム的なものも、今作も随所に登場します。覆面、変声器、といった類のものがいたるところで登場し、それらを十分い活躍させるための最新ハイテク機器もこれでもかというくらいに登場します。
さて、肝心のストーリーですが、パート1とパート2を足して2で割ったような感じの仕上がりになってます。1の謎解きと2のアクションがどちらもまとめられているって感じですが、1と2を足したところまでは良かったのですが、2で割ってしまっているのが、個人的にはちょっと物足りないです。
とはいえ、今回は世界中を飛び回ってます。アメリカはもちろん、ドイツ、イタリア、そして中国。中でも中国(上海)の街をトム・クルーズが走りまわるシーンは見てるだけで視覚的に楽しめます。上海の近代的な建物だけではなく、古風な建物の立ち並ぶ中をトムが全力疾走しているシーンは「ラスト・サムライ」で多くの侍の中に一人だけ西洋人が入っている感じに似てます。
しかしトムが見せたアクションの多くはジャッキー・チェン映画で見たことのあるアクションばかりで、ちょっと物足りなかった。上海の高層ビル群を振り子の原理で飛ぶというのは新鮮といえば、新鮮だが、その飛び降りたビルの斜面を下るシーンは「ファイナル・プロジェクト」のオランダでジャッキーがやったことそのままだ。
そういった意味ではパート2のジョン・ウー監督の演出が際立っていたと思う。その分、ストーリー的にはパート2では物足りなかった謎解きが深くなってはいるが、いかんせんやはり"2で割っている"感が否めない。
パート2がハリウッド・アクションとアジアン・アクションをうまくミックスしていたとすれば、今作はハリウッド・アクションの王道的な映画に仕上がっているといえます。