Vフォー・ヴェンデッタ
V FOR VENDETTA
採点:★★★★★☆☆☆☆☆
2006年3月16日(試写会)
主演:ナタリー・ポートマン、ヒューゴ・ウィービング
監督:ジェームズ・マクティーグ

2006年もすでに3月。3ヶ月目にして、今年初の映画館を訪れた。ナタリー・ポートマン主演の最新作、かつ「マトリックス」3部作のウォッシャウスキー兄弟が脚本を書いたということで、割と前から気にしていた作品。

独裁国家となった未来のイギリス。仮面で正体を隠した"V"と名乗る男に、命を救われた女性エヴィー。テレビなどによる情報操作と、ハイテクを駆使した国民監視、そして軍事力にものを言わせた近未来のイギリス国家に対し、"V"は同胞市民に革命を発火させていた。
一方エヴィーも、徐々に"V"の考え、行動に共感を覚え始める。そして、「V」の計画に加担していくようになるが、ある日、エヴィーは何者かによって捕らえられてしまう。そしてその捕らえた人物の正体を知ったエヴィーは―――!!

見終わった後の率直な感想。やっぱり、ナタリーって綺麗だ!!
スキン・ヘッドで、すっぴんぽいシーンが大半の後半と比べて、前半のTV局員として働くナタリー、そして前半の最後で見せるロリータ・ファッションのナタリー、この2つの化粧をしたナタリーは本当に綺麗だ。凛とした横顔の中に一瞬見せる少女のような無垢な微笑み。
レオン」の時と比べると、十分大人なのだが、それでもほんの一瞬ではあるが、少女を見せる。女優だ!と感じる瞬間です。

さてさて、本編の感想そっちのけでナタリーについて書きましたが、の数が示しているように、作品自体の評価はいまいちです(感想の冒頭に役者についてのコメントをしている時点でおわかりだとは思いますが・・・)。
別に脚本にこれといった穴があるわけでもなく、演出的にもこれといった欠点もないのだが、何かひきつけられるものがなかった。
しいて欠点を挙げるとすれば、この作品のために坊主にしたナタリーの断髪のシーンがあまりにも短く、あっけなかった点だろうか?「G.I.ジェーン」のように引っ張れと言うつもりはないが、2ショット、ほんの数秒で終わってしまったのはちょっと・・・。しかも絵的にも普通に正面からバストアップの絵を撮っただけで、ナタリーの泣きの演技がなければ、何の印象も持たないシーン。ナタリーの顔のアップを入れるなりしてほしかった。

逆に良かった点で言えば、映像的な見せ場は自分の中では2つ。
1つは最後の方で"V"が独裁者と対峙して、何十発という銃弾を浴びながらも、剣で10人くらいの警官を殺していくシーン。剣の軌道に太刀筋が残るエフェクトは現実にはありえないが、映像としてはかっこよい!
そしてもう1つはラストの民衆の蜂起からイギリスの国会議事堂の爆破シーンまでの一連のクライマックス。仮面をかぶった数百、数千の民衆が警官の壁を乗り越えて、ロンドンの街を占拠していくシーンは、ちょっと不気味なくらいだ。エキストラ全員が"V"と同じ仮面をかぶっているのだから・・・。
そして国会議事堂の爆破は、世界的に有名なビッグ・ベンも含めて豪快に爆破される。

何はともあれ、なんかパッとしない作品でした。

一口コメント:
2006年3月になって、ようやく今年最初の映画館で見た作品ですがパッとしませんでした。

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