ザ・インタプリター
採点:★★★★★☆☆☆☆☆
2005年6月6日(映画館)
主演:ニコール・キッドマン、ショーン・ペン
監督:シドニー・ポラック

アメリカ滞在中に常々見たいと思っていながら、通訳という主人公の設定上、英語が難しいと聞いていたため、帰国してから字幕入りで見ようと思っていた作品。

アフリカのマトボ共和国で生まれた国連通訳シルヴィア。ある日、忘れ物を取りに戻った通訳室で、同国大統領ズワーニの暗殺計画を聞いてしまう。
これをきっかけに、彼女は殺し屋たちのターゲットとなると同時にシークレット・サービスの疑惑の対象になってしまう。そしてシルヴィアを"保護"する立場にあるシークレット・サービスのケラーは、彼女の過去を探るうちに彼女自身が陰謀に関わっているのではないかとの疑いを深めていく・・・。

正直言って、周囲に聞いていた噂ほど、面白いとは思わなかった。物語前半、シルヴィアが事件に巻き込まれていく過程は悪くはないが、今までに見たサスペンスと比べて、サスペンス映画としては、むしろ謎解きの部分が薄いとさえ感じた。
途中、シルヴィアとケラーがお互いの過去を知るに連れて、互いに惹かれあっていくような感じの描写があるのだが、そこでは結ばれずに、二人が恋に落ちることはなく、そこに関してはありきたりのハリウッド映画にならなくて、良かった。
展開的には最後の最後まで犯人がわからないというサスペンスの醍醐味とも言える展開があるわけではなく、おそらく大半の人が物語り、前半、遅くとも中盤の時点でこいつが犯人だという目星をつけられるような展開になっていて、サスペンス映画としては今ひとつだった。

おそらく1年後には内容を忘れてしまう映画です。

一口コメント:
サスペンス映画としては、"今ひとつ"な映画です。

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