トレイニング・デイ
採点:★★★☆☆☆☆☆☆☆
2001年11月3日(映画館)
主演:デンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク
監督:アントニー・フュークワー

今年度アカデミー賞候補という宣伝文句と、映画館での予告編に惹かれて見に行った作品。

麻薬捜査課に希望して転属した新人警官ジェイクにとって勤務初日がこの映画の舞台。その彼がパートナーを組むのは数多くの大物を逮捕してきたアロンゾ。アロンゾに気に入られようとジェイクは今日1日「トレイニング・デイ」を待望していた。
初対面でいきなりめちゃくちゃなことをさせられるジェイク。押収した麻薬をジェイクに薦めるアロンゾだが、ジェイクは当然拒む。すると、「これが囮捜査なら全て終わりだ」とアロンゾは言い、ジェイクは仕方なく、麻薬をやる。
次はレイプされそうな少女を助けたジェイクだが、大物を狙うのが麻薬捜査官だと言い、犯人を逃がしてしまうアロンゾ。
その後もさまざまな現場を経験していくジェイクだが、麻薬界密売人でアロンゾの情報屋であるロジャーの家で、アロンゾは彼の部下数人とともにロジャーの持っていた大金をせしめ、発見した400万ドルの内、100万ドルを横領する。しかもロジャーを殺すようにジェイクに命じる。それを拒むジェイクだが、朝の麻薬吸引をネタにジェイクを脅す。冗談かと戸惑うジェイクを横目にアロンゾはロジャーを殺して、ロジャーが発砲したためジェイクがロジャーを射殺したという筋書きを作ってしまう。
怒りを抑えられなくなったジェイクはアロンゾに銃口を向けるが、アロンゾとその部下達の口合わせにより、自分の不利を感じ、銃を下ろす。
そして最後のシーンで、ジェイクに危険な要素を感じたアロンゾはジェイクを屈強な男達のいる家に残し、自分はトイレに行くからと言い、ジェイクを残し、逃げてしまう。残されたジェイクはその男達に捕らえられ、絶体絶命・・・。そして最後は・・・。

はっきり言って、今までにデンゼル・ワシントンの映画を見たことのない人にしたら、なぜこの映画がアカデミー賞候補になるのかはわからないのではないだろうか。ストーリーとしては、新人警官の上司が、実は悪徳警官だった。それだけの話なのだから。自分としても、特別面白い映画だとは思えなかったし・・・。アカデミー賞候補になっている理由を挙げるとすれば、今まで善人しか演じてこなかったデンゼル・ワシントンが悪役を演じていることで、物語全体にいつになったら、デンゼルの悪事の真意が見えるんだろう?と最後まで緊張しながら見れる作品ということだろうか。(結局最後まで悪人のままで終わるのだが・・・)
かと言ってつまらない映画だというつもりもない。ただアカデミー賞候補になるほどの作品ではないんじゃないか?と感じただけです。(誤解のないように・・・)

一口コメント:
デンゼル・ワシントンが始終貫徹して悪役を演じた初めての作品。

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