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May/28/2007 |
Invaluable Thing |
2007年5月28日 |
かけがえのないもの |
I'm sorry but this time only Japanese is available.
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久しぶりに"喪失感"という言葉の意味を考えさせられている。
2007年5月27日、にわかに信じがたいニュースをネットで見つけた。
何度も嘘だろ!?と疑った・・・。
しかし、それは・・・、それは本当だった。
"ZARD 坂井泉水さん 転落死"
頭の中で何かがはじけて消えた・・・。
"坂井泉水の死"
それはある意味、自分の翼の1つがもげてしまったようなものだ。
(自分の好きな音楽という意味においては、間違いなくそうだ)。
"坂井泉水の死"
それは自分が密かに思い描いていた夢の一つが、永遠に叶わなくなったことを意味する。
思い起こせば、自分が初めて買った2枚のCDの1枚がZARDの「HOLD ME」だった。
それから15年が経ち、自分の人生の半分以上の時間をZARDと過ごしてきたと言っても過言ではないくらいにずっと好きだった。
ZARDの楽曲だけではなく、坂井泉水という一人の女性としても好きだった。
それはなんというか、凛とした端整な顔立ちからは想像もできないような、とても繊細な心情を綴った歌詞だったり、あるいは透明感がありつつもある程度の低さを持った声質だったり、またはコンサートで見せた、ちょっとした無邪気な笑顔だったり・・・。
それはなんというか、恋愛感情といった類のものでは決してなく、子供心にわけもなく憧れた自分にとってのヒーローのようなそれであって、彼女、"坂井 泉水"はそういう風に思える唯一無二の女性でもあった。
とにかくZARDが好きだったのだ。
"週末の賑わう街 わけもなく 涙が出た I need you"
〜明日を夢見て〜
"でも不思議なんだけど あなたの声を聞いてると
とても優しい気持ちになるのよ
このままずっと忘れたくない 現実が想い出に変わっても
言葉はないけどきっとあなたも同じ気持ちでいるよね"
〜心を開いて〜
"今すぐ飛んでゆきたいけど すべてを捨てて行けない私がいる
口に出さないやさしさが痛い "
〜あなたを感じていたい〜
"一番肝心な貴方に何故優しくできないの?
他の人には気を使うのに
夢を捨てるのが大人なら 大人になんかなりたくない"
〜愛が見えない〜
"かげがえのないもの 君と話していると
伝染してくるよ 嬉しい事も"
〜かげがえのないもの〜
一体全体今まで何度、彼女の声に励まされただろう?
一体全体今まで何度、彼女の歌詞に涙しただろう?
一体全体これから先、何度、彼女の歌に助けられるのだろう?
一体全体これから先、何度、彼女の存在に救われるのだろう?
2007年秋。ZARDのコンサートが企画されていたらしい。永遠に開催されることのないコンサート。デビューから16年の間に開催されたZARDのコンサートは招待客限定のクルージング・ライブを除けば3年前のツアー1回きり。
そのライブの最後に「またお会いしましょう!」と言っていた彼女の言葉が、なぜか頭の中を駆け巡っている。
久しぶりに"喪失感"という言葉の意味を考えさせられている。
人は失くした時に初めて気づくと言うが、今回がまさにそうだ。
自分の中でZARDの存在はとてつもなく大きなものだと認識していたはずだったが、ここまで大きかったなんてことは思いもしなかった。
ZARDのシングルにもなっている"かけがえのないもの"。
まさにそれを失くした感じだ。
もう貴方の新しい歌声は聴こえない。
もう貴方の新しい歌詞を聞くこともない。
それでも、多分、ずっと、ずっと・・・、心の中に貴方という存在が息づいていくことは間違いない。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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