2001年10月3日(水) 「ラジオにみる愛国心と結束力」
さて、それではアメリカで見て、感じてきたことについて述べていきたいと思います。
まずはレンタカーを借りた今回の旅。車の中でラジオを聴く時間が長かったわけですが、その中で
気付いたことが2つあります。
1つ目は、ラジオのニュースが、全国ネットの放送ではないにもかかわらず、すべてテロ事件の続報
から始まっていた、ということです。専門用語が多く、詳しい内容はよくわかりませんでしたが、
N.Y.での行方不明者が増えただとか、大統領が日本の首相と会談しましたとか、そういったニュース
が必ず、最初に流れていました。その後で、各地域ごとのニュースが流れました。
これはもし日本でテロが起きたとしても、おそらく同じ対応が取られるのではないでしょうか?
2つ目は、決定的に日本とは異なることだと思います。
ラジオではいろんな曲が流されます。ポップスもあれば、ロックもあり、カントリー・ミュージック、
レゲエ、ラップ、外国の曲なんかも流れていました。その中でも今回はテロが起きた直後と、時期が
時期だけに、各局が意識したのかどうかは定かではありませんが、歌詞の中に”U.S.A.”とか、
”アメリカ”といったフレーズの出てくる曲が非常に多く選曲されていました。有名なもので言えば、
「Born In The U.S.A.」や「God Bless America」などですかね?他にも歌詞としては
”I Love U.S.A.”などといったものがよく使われていました。
これに対して日本の歌謡曲で歌詞やタイトルに”日本”というフレーズの入ったものというのは、
ほとんどないような気がします。今、自分が思いつくのはMr.Childrenのアルバム「BOLERO」の
「傘の下の君に告ぐ」という曲に出てくる”資本主義にのっとり 心をほっぽり 虚栄の我が日本です”
が唯一の曲です。童謡とか民謡ならあるのかもしれませんが、ラジオでそれらの曲がかかることは
まずないですからね。
こういう曲が多いというのは、愛国心の表れだと思うのですが、いかかでしょう?また、こういった
曲を選曲してかけているという、各局の結束力の強さというのも素晴らしいと思います。
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