2001年10月3日(水)  「一般国民にみるアメリカの愛国心」


今回の旅ではアメリカの一般国民の愛国心というものも、かなり実感しました。

まず、レンタカーを走らせていて目に付いたのが、ラジオの電波を受信するためのアンテナに星条旗を つけている車の多いこと。これについて聞いてみたところ、日本ではつけないのか?と逆に聞かれて しまいました。日本では日の丸をつけている車など見たことがない(デザイン的な問題もあるとは 思いますが)、と正直に答えましたが、愛国心はないのか?と、きついことを言われてしましました。

また、田舎町で道を間違えて、一般民家の住宅街を走った時のことですが、多くの家の玄関、あるいは ベランダにに星条旗が掲げてありました。日本でも祝日になると日の丸を掲げている家もあるには ありますが、ここまで多くはなく、これも愛国心の表れなのでしょう。

逆に公共の建物では、半旗を掲げていました。半旗というのは、旗を掲げるポールの一番上まで 揚げずに、真ん中あたりに揚げることで、弔いの意を表すことです。黒い喪章をつけて、弔いの意を 表すのと同じようなものだと思います。

確かに今の日本人(戦争を経験していない世代)は愛国心を形で示すということはない。今まで何度か 世界を旅してきた中で、日本人は自己主張をするのを美徳としない傾向があるように思います。実際に 外国に行き、そこで出会う人たちに、日本人は自己主張しない人種だ、とよく言われます。この傾向が 愛国心を形で示すということに抵抗を覚える原因の1つなのかもしれません。もちろん、国旗の デザイン的な問題もありますが・・・。

とにかく、アメリカ国民は、芸能人であれ、一般国民であれ、愛国心が強く、こういう事態の時には ラジオであれ、テレビであれ、なんであれ、ものすごい結束力の強さを発揮する。それを目の当たりに した今回の旅です。

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