2002年5月24日(金) 「サッカー界における"称号"」
世界のサッカーの歴史の中でニックネームを与えられた選手はたくさんいますが、"称号"なるものを
与えられた選手というのは数少ないのではないだろうか?ここでいう"称号"とは選手のプレイスタイル
だけでなく、カリスマ性というかキャラクターというような強烈な個性を持った選手、という意味です。
例えばこのコラムで取り上げた"神様"ペレ(ブラジル)と"王様"マラドーナ(アルゼンチン)。例えば
"将軍"プラティニ(フランス)、"爆撃機"ゲルト・ミューラー(西ドイツ)、"黒いクモ"ヤシン(ソ連)、
"黒豹"エウゼビオ(ポルトガル)、これまたコラムで取り上げた"皇帝"ベッケンバウアー(西ドイツ)、
"貴公子"クライフ(オランダ)、"妖精"ストイコビッチ(ユーゴ)、"闘将"マテウス(ドイツ)など・・・。
"ファンタジスタ"と呼ばれる選手は数多くいるが、これは数多くの人に与えられた名称であり、
キャラクタに対し与えられたものではないと考えると、"称号"とは違う気がするので、イタリアの
デル・ピエロ(もちろん彼が素晴らしい選手であることは疑う余地もないが・・・)らは称号を
与えられた選手からは外したいと思います。
今大会参加する選手の中で、そういったいわゆる"称号"を持った選手といえば"将軍"ジダン(フランス)、
"王子"トッティ(イタリア)、"20世紀最後の怪物"ロナウド(ブラジル)、"ワンダー・ボーイ"
オーウェン(イングランド)の4人くらいだろうか?スター選手はその他にも大勢いますが、"称号"を
与えられた選手には世界中のサッカーファンが、1つ1つのプレイ以外でも観客を魅了するような
何かを期待します。例えばマラドーナが神の手と5人抜きを同一試合で演じ伝説を築いたように・・・。
今大会でも多くのファンを魅了し、そして新たに"称号"を与えられるプレイヤーが出現するのを
期待したいと思います。
さて、次回は歴代の大会得点王と大会MVP、そして今大会の得点王候補、MVP候補のプレーヤーを
紹介したいと思います。
See Ya!!
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