2002年7月1日(月) 「"赤き宴"」


スタジアムに入り、両国国歌斉唱になったときに、大きな感動が3つ訪れました。まず最初に訪れた のはトルコ国歌斉唱のときでした。ゴール裏にトルコ国旗が広がったのです。今までの韓国戦で 対戦国の国旗が広がったのを見たことがなく、思いがけない光景に感動しました。そして2回目の 感動がすぐに訪れました。韓国国家斉唱と共にゴール裏のスタンドすべてを覆い尽くすほどの韓国 国旗が広がったのです。テレビで見たことはありましたが、想像以上の大きさに心奮えました。 そして国歌斉唱が終わると同時にとてつもないスピードで国旗が消えたかと思うと、人文字が 表れました。"LOVE KO@〜"(後日、サッカーコーナーにて・・・)という文字がゴール裏全体に 描かれると同時に"テーハミングッ!"の大合唱。これには鳥肌が立ちました。そして間髪いれずに 場内にウェーブが発生し、サポーターを3度飲み込みました。
試合そのものも3対2というスコアで、内容的にも素晴らしい内容でした。しかし韓国が負けてしまい、 今までイタリア戦、スペイン戦で見せてくれたグランドへのダイブもないまま、雰囲気が盛り下がって しまうかと思いましたがその心配は無用でした。試合終了と同時に両国の選手がユニフォームを交換し、 お互いの国の国旗を持って、場内をウィニング・ラン。そしてその流れで、表彰式。表彰式が終わり、 そのまま選手が退場してしまうかと思いましたが、場内からの"テーハミングッ!"の大声援に韓国の 選手が答えました。センター・サークルの円に沿って選手が並び、声援に手を振って答え、そのまま ダイブ!!再び感動!!これで目が熱くなりました。そして場内からは"ヒディング!"コール。それに答え、 選手がヒディング監督を胴上げしました。その後も場内から選手一人一人の名前を呼ぶ声があがり、 その度に選手が宙を舞いました。そしてホン・ミョン・ボが宙を舞ったとき、涙がほほを濡らしました。 選手とサポーターが一体になるとはまさしくこのことだと痛感した瞬間でした。そして韓国での W杯終了を告げる花火が上がり、夢の舞台は終わりを迎えました。

スタジアムを出ると、"Woh〜, this Korea!"のリズムに合わせて踊るレッド・デビルがそこかしこに いました。当然、私もレッド・デビルの一員になって"赤き宴"を楽しみました。
高くないお金を払って、韓国に行っただけの感動はお釣りがくるほど味わうことができました。

10月に行われるはずの日韓戦。韓国を応援してもいいかも?という気持ちにさえさせられた 6月29日、韓国が一つになった"赤き夜の宴"でした。
See Ya!!

前へ次へ

コラムトップへ