2002年8月3日(土) 「新顔〜100年後は?〜」
昨日、新顔が登場しました。一体何のことだ?と思った人もいれば、あぁあれね!と思った人も
いますかね。答えは野口英世と樋口一葉の2人です。
というわけで新札が発行されることが決まり、これから長らくの間見かけることになるであろう
2人について少し。
まずは野口英世から。百姓の家に生まれながら、幼い頃に左手にやけどを負い、学問の道を志し、
北里柴三朗の研究所、ロックフェラー研究所と世界でもトップクラスの研究所で研究を重ね、黄熱病の
研究を重ねるうちに英世自身が黄熱病にかかり、亡くなったということはご存知かと思います。
そして樋口一葉。明治5年に東京で生まれた樋口一葉は20世紀を目前にした1896年、24歳で
亡くなりました。小説家としての彼女を「たけくらべ」という作品で知っている人も多いかと
思います。
さて、今回の新札発行に伴い、千円札の夏目漱石が野口英世に、5千円札の新渡戸稲造が樋口一葉に
変わるわけですが、1万円札の福沢諭吉のみはそのままです。理由はよくわかりませんが、誰もみな
約100年前の時代の人ばかりです。ということは100年後の未来のお札には現代人の誰かが
載っているということになると思います。そこでその候補者たちを考えてみましょう。
誰がふさわしいのでしょう?まず知名度が必要ですね。それとお札ということで納税額を基準に決めて
みましょうか。この2つの基準を元にすると、毎年発表されている芸能人納税額ランクキングを
基準にすると歌手部門が一番額が多く、今年でいくと浜崎あゆみ、稲葉浩志、宇多田ヒカルの
3人です。1万円が浜崎、5000円札が稲葉、1000円札が宇多田ということになりますかね。
しかし、稲葉浩志を松本孝弘と2人でB'zということで考えるとB'zが1万円札となります。史上初の
一枚のお札に2人の顔ということになるかもしれません。2人組ということでいえば、ダウンタウンや
とんねるずもありえるかもしれません。
とはいえ、今のままの日本であれば、芸能人を選ぶとは考えにくく、100年後の政府も今と同じ
考え方を持ったままなら、ノーベル賞受賞者である大江健三郎や野依良治あたりが固いのでしょうか。
個人的には今回のW杯メンバーというのも面白いと思います。そしてお札にも国際化の波が訪れて、
外国人初、トルシエ監督がお札に登場する日があるのかもしれませんね。
とりあえず、野口英世と樋口一葉の2人にはこれからお世話になると思いますので、"よろしく"と、
そして長らくの間、お世話になった夏目漱石、新渡戸稲造の2人は"お疲れさま"と言って今回の
コラムを終えたいと思います。
See Ya!!
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