2003年9月9日(火)
「価値観を変える車」



先日、トヨタ自動車のエコ・カー、新型プリウスがニュースで取り上げられていました。自動で 縦列駐車をしてくれるという機能が付加された車で、自動車界の今後を大きく変えうる発明だと 言えるのではないでしょうか?
市場に販売するわけですから、何度もテストを繰り返し、その上で安全だと判断したのでしょう。 運転の自動化ということで言えば、名古屋ではゆとりーとラインという自動運転バスが走っていますが、 この自動運転の技術と今回の自動縦列駐車の技術とを組み合わせれば、高速道路の無人運転も可能に なるのではないでしょうか?前後左右の車間距離をセンサーで感知しながら、自動でハンドルを きっていく。必要に応じて自動でブレーキがかかるような仕組みがあれば更に良い。追い越し車線の ように自動運転車線というのを設けて、そこは常に一定速度で進み、運転手はハンドルを握る必要が ない。そんなものができれば運搬業の人は高速道路で睡眠することが可能になりますし、最近飲酒 運転でつかまったJR高速バスの運転手も居眠り運転が可能になるわけです。(無論、飲酒運転は 不可能ですが・・・)

高速道路は言うなれば、信号がなく、専用道路としての使用も可能なため、こういった可能性を 秘めていると思うのですが、一般道路でもこういった運転が可能になれば、それこそ運転免許など 不要になり、子供でさえも自動車を運転することができるようになり、カーナビに目的地を告げれば、 居眠りしていれば目的に到着してしまうようなことも夢物語ではなくなるのではないでしょうか?
それが実現すれば、子供のうちから日本全国どこにでも行けるようになり、子供の感性も大幅に 変化するのではないでしょうか?今思えば、自分が子供の頃の世界というのは非常に狭くて、私の 場合大学時代に海外を旅したことでものの見方、考え方の幅が大きく広がりました。もし仮に中学生 時代に同じ体験をしていたとしたらその後の人生が大きく変わっていたと思います。
つまり、自動車の自動化が実現すれば、生活スタイルを変えるだけでなく、人間の価値観をも変える 可能性があるということです。

今後、どのような車が登場して、どのような価値観が生まれていくのでしょうか?

See Ya!!

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