2003年12月8日(月)
「親の在り方」



今回は前回予告したように親について書いていきたいと思います。
子供がいない私が、親を語るのはどうかと思いますが、それでも書きたいと思ったので、書かせていただきます。

そのきっかけとなったのが「松紳」という深夜番組です。ダウンタウンの松本人志と島田紳介の二人が視聴者から寄せられた様々なテーマについて会話するという番組です。その日の放送では「親」と「少年法」の2つのテーマが取り上げられました。(普段はそんな固いテーマではなく、笑えるテーマが多いです)

さて、その番組内で島田紳介が話していた親としての価値観を紹介したいと思います。
娘にCDを買ってほしいと頼まれた紳介は「よその姉ちゃんがCD買うていうたら、なんぼでも買うたる。でもおまえは俺の子供やから買われへん。」と答えたそうです。よその姉ちゃんの気を引くのと、子供に物事の価値観を教えるのは違う、つまり物を買うのにどれだけ苦労するか、そして苦労する喜びを教えるために、そう言ったそうです。そして娘は1ヶ月昼食を抜いてCDを購入し、「めっちゃ嬉しいわ!」と言い、紳介の親心が日の目を見たというわけです。この話を聞いていつか自分が親になった時はこういう親になりたいなぁと思いました。
また子供に気に入られようとする(もしくは嫌われないようにする)親が多いという話にもなりました。確かにその通りだという気がします。友達感覚の親子などはその典型的な例ではないでしょうか?さらに悪いことをした時に怒らない親、それどころかかばおうとする親もいます。

デパートで買い物をしているカップルに傘を持った子供が寄ってきて、振り回していた傘が女性に当たりました。そこで男が子供に注意をすると子供が泣いてしまい、そこに親が来て、「子供が泣いているじゃないですか?」と言って、カップルに対して怒ったとします。さて誰が悪いでしょう?
松本の意見は親です。泣いているからどうこうではなく、なぜ泣いているのかを考えろ!、そしてこの場合、悪いことをして怒られて泣いているのだから、カップルではなく、子供を叱るべきだろう。それをただ子供が泣いているからという理由で、泣かしたカップルを叱るという逆切れとも言える行為を取った親が悪い、という意見です。私も同意見です。

私の体験談を話しますと、電車の中で靴を履いたまま子供を座席に座らせて靴が私に当たった際に、「すいません」という言葉すら出ない親は言語道断で、謝罪はするものの靴を脱がせようとしたり、「おとなしくしなさい」といった注意をしない親がいます。こっちが舌打ちしたら(大人気ないですが・・・)、にらみつけてきた親も一人だけいました。子供のすることだから大目に見ろよ、とでも言いたげな顔でした。こっちとしては子供のすることだから、親なら正しい道へと導くために叱れよ!と言いたかったです。

親とはどう在るべきか?それぞれ考えがあると思いますが、教師の暴力がマスコミに取り上げられ、近所付合いなどの他人との接触が希薄な現代において、子供を本気で叱ることのできる唯一の存在であると思います。そして自分たちの世代がその親という立場になりつつあります。自分がその立場になった時、どのような親になるかわかりませんが、本気で叱れる親になりたいとなりたいと思います。

See Ya!!

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