2004年2月15日(日)
「ロード・オブ・ザ・リング」



昨日、遂に「ロード・オブ・ザ・リング」完結編となる"王の帰還"が公開されました。日本以外の国では早いところでは昨年12月に公開され、世界中でも最も遅い公開国の1つとなったわけですが、前2作とあわせて総上映時間9時間を超える超大作の完結編、そして個人的には「タイタニック」のように歴史に残るべき作品ということで、この日が来るのをとても楽しみにしていました。先週土曜日にテレビで第1部が放映され、木曜日にレンタルで第2部を借りてきて、そして公開初日の昨日、第3部を見てきました。

感想は映画のコーナーで述べていますので、興行収入の面からこの超大作を分析していきたいと思います。
先行オールナイトでは歴代3位の記録を残したそうですが、今作の上映時間が3時間半ということを考えるとこれは実に凄い記録です。通常2時間の上映作品なら1日に5回(計10時間)上映できるところが、この作品は3回(10時間半)しか上映できないわけですから、興行収入としては通常の作品の5分の3にしかならないわけです。それで歴代3位の記録をマークしてしまったのです!!
日本以外の国を見てみますと、第1部"旅の仲間"が8億7千万ドル、第2部"二つの塔"が9億2千5百万ドル、第3部は既に9億4千2百万ドルの興行収入を上げています。第3部に関しては、この数字に更に世界第2位のハリウッド映画市場でもある日本の収入が加えられるわけです。
ちなみに歴代1位は「タイタニック」で18億3千5百万ドル、第2位が「ハリーポッターと賢者の石」で9億7千5百万ドルで、「王の帰還」が第3位となっていますが、日本で100億近い興行収入を見込まれているので、「ハリーポッター」は超えて史上2作目の10億ドル超えの作品になるでしょう。(ちなみに前2作も10位までにランクインしています)

「ロード・オブ・ザ・リング」のすごいところは数字の大きさだけでありません。続編ものというと、前作を上回る興行収入を記録する作品というのはなかなかありません。例えば「ハリーポッター」は第1部のほうが第2部を上回っていますし、「スター・ウォーズ」シリーズでもエピソード1がエピソード2を上回っていますし、旧3部作でもエピソード4が一番稼いでいます。「マトリックス」は第2部が一番良く、第3部はいまいちでした。
そんな中で「ロード・オブ・ザ・リング」だけは、続編の方が必ず前作を上回っているのです。しかも全3作ともに3時間前後で回を重ねるごとに上映時間は長くなってますし・・・。そういえばタイタニックも3時間超えの作品でした。ひょっとすると3時間超えるような超大作の方が歴史的な作品になりやすいのかもしれません。考えてみれば時間が長いほうがドラマを描きやすいといえるかもしれませんね。

前2作は日本ではそこまでの記録的大ヒットにはなっていなかった(個人的には"それは変だろ!?日本人"でした・・・)のですが、今作こそは歴史的ヒット作になってくれる、いやなってくれ!と心の底から思っています。見終わった後も、やはりこれは歴史的作品だと自信を持っていえる作品ですので、皆さんもぜひ見てください。

最後に現時点での世界歴代興行収入記録を載せておきます。

順位
作品名
興行収入(百万ドル)
公開年
1
タイタニック
$1,835.4
1997年
2
ハリーポッターと賢者の石
$975.8
2001年
3
ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還〜
$942.7
2003年
4
ロード・オブ・ザ・リング〜二つの塔〜
$926.0
2002年
5
スター・ウォーズ〜エピソード1〜
$925.6
1999年
6
ジュラシック・パーク
$920.1
1993年
7
ロード・オブ・ザ・リング〜旅の仲間〜
$870.9
2001年
8
ハリーポッターと秘密の部屋
$869.4
2002年
9
ファインディング・ニモ
$853.2
2003年
10
スパイダーマン
$821.7
2002年

See Ya!!

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