2004年3月21日(日)
「心奮える!」
今回のコラムはNo.153の「決心〜夢の続き〜」の続編です。
昨年末、会社の上司に6月末で退職したいという話をしました。その理由は入社以前から決めていたアメリカ留学です。入社以前から一定の金額が貯まった時点でアメリカに行こうと決めていました。
一度しかない人生、誰もが後悔しないように歩いていきたいと思うのではないでしょうか?そして誰もがどこかで後悔を抱えながら、歩いているのではないでしょうか?しかしどうせ後悔を抱えるなら、何もせずに見過ごすよりは行動してから悔やみたいじゃないですか?No.54「賛否両論と岬太郎」の回で書いた「やらずに悔やむより、やって悔やめ!」の理論です。
もちろん不安がないわけではないです。今までの海外旅行のように1ヶ月2ヶ月という期間ではなく、最低2年間、知人が一人もいない見知らぬ土地で過ごすわけですから。
しかも今までのように"旅行"ではなく、"生活"をしなければならないという点でも勝手が違います。またある程度英語が話せるといっても旅行英語と日常英語は大きく異なりますし、まして大学で学ぶために必要な英語力ともなれば、なおさらです。
また将来に対する不安もあります。今の会社に勤務し続ければ、人並みの生活を送ることができます。上司などを見て、今の会社にいる30年後の自分を想像することもできます。つまり何人もの上司を見てきた結果、30年後に世間一般からみれば裕福な安定した生活を送っている自分が想像できるわけです。
さて、世の中にはいろんな価値観があります。"安定=幸せ"だという価値観があれば、"安定=退屈"という価値観もあるでしょう。こういった価値観も時間や環境によって逆転するかもしれません。
ただ、今この瞬間の私の価値観は"安定=退屈"なのです。自分の中に「人生何が起こるかわからないから面白い!」的な考えがあって、想像通りの道を歩くのはつまらない。これは知らない国の、知らない道を、出会ったばかりの友人と共に歩くという、海外一人旅が好きな自分に通じる部分でもあります。
要するに誰もが持っている相反する二つの心、「未知のものに対する好奇心」と「未知のものに対する恐怖心」の「好奇心」が打ち勝ってしまっているわけです。
自分で言うのもなんですが、今まで何の挫折も無いままに、いわゆるエリート・コースを進んできたおかげで、今のところ人生の選択肢が豊富です。しかしその選択肢も年齢を重ねるごとに少なくなっていくものです。今25歳で留学して帰国するのが早くても28歳。
そこに入社前に予定していた金額が貯まったという事実も加わって、"心躍る"ような「好奇心」と"心震える"ほどの「恐怖心」をはじめとする様々な感情達の激闘の果てに
=アメリカ留学=
という一つの"目標"が"現実"に変わったのです。
そんな今の自分の心境は"心奮える!"です。
See Ya!!
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