ラッシュ・アワー3/Rush Hour 3 |
「前作」は悪役として、アジアからチャン・ツィイーが出演していたこのシリーズ。今回は我らが日本の真田広之が出演!ということで、楽しみにしていた作品。
要人の警護で久しぶりにロスへやってきたリーだったが、守るべき要人が何者かに狙撃され、瀕死のの重症を負ってしまう。スナイパーを追いつめたリーだったが、その犯人の顔を見て、驚愕してしまう・・・。
カーターと協力したリーは、やっとのことで犯人一味の1人を捕まえるが、その中国人はフランス語しか話さない。通訳を見つけ出した2人は、暗殺計画の黒幕がパリに潜むことを突き止め、パリへ飛ぶ―――。
パリに着いた2人を待っていたのは、入国審査、そしてナイフ使いの暗殺者だった・・・。
館内爆笑の渦。最初から最後までずっと笑いっ放しだった。笑いという面においては、シリーズ史上最も面白かった。正直、アクションシーンはいまいち物足りなかったが、それを補って余り得るだけの笑い。
クリスのマシンガン・トークはいつも以上に冴え渡り、ジャッキーのオトボケもあり、音楽で笑わせるシーンもあったり、本当に最初から最後まで笑い続けたという史上初の作品だった。
それはさておき、日本人である自分としてはやはりジャッキーvs真田広之について触れないわけにはいかない。
真田さんめちゃめちゃ格好良いです!中年四天王の中では、というか日本人俳優の中では織田裕二に次いで好きな俳優である真田さん。その人が、小さい頃からずっと見てきたジャッキーと戦うのだから、もうそりゃ最高です!しかも「ラストサムライ」よろしく、刀を持って戦うのだから、格好良くないはずがない!!さらに舞台はパリ、エッフェル塔の上とくれば、真田ファンとしては、最高以外の何者でもない。
真田広之が刀を使うのはある意味で見慣れているのだが、ジャッキーが刀を使うというのが、また渋い。ジャッキー映画といえば、日常生活にある普通の小道具を武器にしてしまうというのが、通例なのだが、今回はいわゆる日本刀のような刀を使って、真田広之と文字通りの"真剣"勝負を繰り広げてくれる。
とはいっても、上述したように全編笑いで彩られていることもあり、そこまで強烈な印象を残さないのも事実。個人的にはパート2で悪役を演じたチャン・ツィイーがハリウッドで本格的にブレイクしたように、これがきっかけで真田さんがブレイクして欲しいと切に願う。
個人的には、最後の最後で2人のピンチを救ってくれた某ヒーローに拍手を送りたいです(実際、劇場では拍手が送られてました)!ここでコイツか!?と良い意味でやられました。
なにはともあれ、コメディーに重きを置きつつもアクションにもバランスを置きながら、真田vsジャッキー(しかも真剣勝負)ということで、シリーズ最高傑作です!