シュレック2
採点:★★★★★☆☆☆☆☆
2004年6月21日(映画館)
主演:マイク・マイヤーズ、キャメロン・ディアス、エディ・マーフィー
監督:アンドリュー・アダムソン

前作「シュレック」がアカデミー賞長編アニメーション賞を獲得し、ユニバーサル・スタジオにもアトラクションが登場し、続編が期待されていた作品。アメリカでは、公開直後から新記録続出ということで、アメリカに来て最初に見た作品。

ストーリーは前作の続きで、シュレックとフィオナ姫が新婚旅行から帰ってくるところからはじまる。帰ってきた二人のもとへフィオナ姫の故郷である「Far Far Away」国から使いがきて、二人は故郷へ戻る。どんな花婿を連れてくるのかを心待ちにしていた人々はフィオ姫の両親である王様と王妃すらもナシュレックの外見を見て、がっかりしてしまう。特に王様は他の王子とフィオナを結び付けようと必死になり、シュレックの暗殺者として長靴をはいた猫を雇ったり、魔女に依頼してフィオナに惚れ薬を飲ませようとしたりと、あれこれと手を尽くす。
一方シュレックはフィオナのためにと、自分の外見にため息をついた民衆に認めてもらうため、ある薬を探しにいく。その薬を手にいれ、外見を変えることに成功したシュレックだったが、帰路の途中で囚われの身になってしまう。そのころ、「Far Far Away」国では王様と魔女の企てた陰謀により、フィオナ姫の身に危険が迫っていた―――。

眠れる美女を助けに行くという設定だったり、ところどころでピノキオが登場したりと、前作が童話をもとにしたコメディーだったとすれば、今作は長靴をはいた猫が登場するというように前作と同じく童話を元にした設定であったり、フィオナ姫が相変わらず空中でまわし蹴りをするという世界観を引き継いだままで、さらに「ロ-ド・オブ・ザ・リング」、「ミッション・インポッシブル」といった誰もが知っているような大作映画のワン・シーンをパロディ化したシーンが盛り込まれていて、前作よりもストーリーに厚みが増し、見応えがある。
声優人も主演3人は前作と変わらずに、アントニオ・バンデラスという、実写であれば主役クラスの俳優が加わり、こちらも厚みが増している。

またアメリカのアニメには必須(全部が全部に入れなくてもいいと思うのだが・・・)の劇中で流れる挿入歌も、ディズニーのようなアニメ版ミュージカル的(物語の流れからするとあまりにも不自然な映像)なものではなく、前作同様に歌を歌って踊るという必然的なシーンで、登場するキャラクター達が歌を歌うため、違和感なく聞くことができた。また歌われる曲も日本では郷ひろみがカバーしてヒットした「Livin' La Vida Loca」やTVドラマ「スクール・ウォーズ」の主題歌「Holding Out For a Hero」などで、今までのアメリカ・アニメ(つまりディズニー・アニメ)とは一線を隔した作品です。

続編にありがちなパターン化による飽きというものが感じられるには感じられたが、それでもパロディーに代表されるコメディー映画であるということで笑いの度合いを考えれば前作よりも面白かった。しかし、そのために上映時間が短いのかどうかは知らないが、ストーリーの展開としては、後から付け足した感が随所に感じられ、前作よりも劣っていた。全体的に見ると前作と比べてどっちもどっちという感じだろうか?まぁパート1を見ておらず、初めて見る人にとっては、面白い作品といえるのではないだろうか?

一口コメント:
パート1と比べてどっちもどっちな作品です。

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