ザ・リング2
採点:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
2005年3月24日(映画館)
主演:ナオミ・ワッツ
監督:中田 秀夫

前作のリメイクがヒットしたこともあり、続編の制作は以前から決まっていたこの作品。さらに「Grudge/呪怨」で日本人監督を採用することが決まり、それに続けとばかりにこの作品も日本人監督であり、日本版オリジナルの「リング」の監督を採用するほどの気合の入れよう。

ストーリーはというと、前作とは異なり、日本版「リング2」の要素をいくつか残しながら、まったく別のストーリーになっている。それが良い方向ではなく、悪い方向に転がってしまっている。子供が何者かにとり憑かれてしまい、その子供を救うために周囲の人間を巻き込みながら(正確には犠牲にしながら・・・)、最終的には主人公とその子供だけは助かるというストーリー。

感想はひどい!!何がひどいかと言えば、ホラーの続編でありながら、ホラー的要素が非常に少ない。日本版「リング2」もストーリー的にはパート1に比べると見終わってからも後を引く日本的な恐怖というのは少なかったが、ホラーの売りとも言える瞬間的な怖さというの意味ではパート1を越えていた。特に井戸を上るシーンは今まで見た映画の中でも一番の恐怖を味わった瞬間と言える。
しかし、このアメリカ版リメイクに関してはホラーの売りであるこの瞬間的な恐怖すらない。はっきりいってホラー映画ではない。むしろ子供を助けるために必死になっている母親とその子供のドラマに近い。
これは映像の見せ方とか以前の問題で、脚本が悪い。正直、この脚本でよく映画化のGoサインが出たもんだな?と思わされる。そして中田監督もよくこの脚本で仕事を引き受けたなと思わずにはいられない作品です。

一口コメント:
ホラー映画の続編なのにホラーではない珍しい映画です。

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