ターミネーター3
採点:★★★☆☆☆☆☆☆☆
2003年7月12日(映画館)
主演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ニック・スタール、クリスタナ・ローケン、クレア・デインズ
監督:ジョナサン・モストウ

「T2」以来、12年ぶりに帰ってきた。ユニバーサル・スタジオのアトラクションでもお馴染みの作品の続編です。

10年前、ジョンは母と共にスカイネットの建設を進めていたサイバーダイン社に侵入し、すべてを破壊した。あれから10年。スカイネットを破壊したジョンは、放浪生活を送っていた。「審判の日」は過ぎ去ったはずだったが、心のどこかで不安をぬぐいきれないでいた。
そんな彼の前にプラズマ砲と多くの武器を備えたターミネータ、T-Xが送られてくる。他のマシーンをコントロールする力も備えていた。そしてLAに現われたT-Xは将来革命軍の一員となる人々を次々と抹殺していく。次のターゲットの命を奪おうと、市内の動物病院へと向かう。そこには、バイクの転倒事故を起こし、薬を盗みに来たジョンと彼を警察に突き出そうとしている獣医助手のケイトもいた。
そこにT-Xが現れ、逃げ出すケイト。とそのとき、1台のトラックが出現。ケイトに近づくT-Xを車ごとブロックの壁に激突させた。トラックから降り立った運転手は、恐怖にふるえるケイトを彼女の車に押し込めると、ジョンを探しに行く。運転手は10年前ジョンを救ったのと同じT-800型のターミネーターだった。
そこからジョンとケイトを殺そうとするT-Xと2人を守ろうとするT-800との壮絶なバトルが展開されていく。

マトリックス」以来、ワイヤー・アクションを基調としたアクションが全盛期のこの時代において久々に重量感のある体当たりアクションが見られた。といっても、シュワちゃんのワイヤー・アクションがあるならそれはそれで、一度見てみたい気もするが・・・。
T-XとT-800のカー・チェイス・シーンはその最たるものだろう。カー・チェイスといっても、重量級らしく、クレーン車と救急車というすさまじいもの。時間的にも結構長く、昔はよく見られたが今となっては非常に新鮮に映った。

しかし、作品全体としては後半に進むに連れて、謎解きらしい謎解きもなく、(SFだから当たり前と言えば、当たり前だが・・・)迫力は薄れていく。そして迎えたエンディングは"えっ?"って感じで終わってしまう。これTVドラマじゃないよね?って終わり方。同じような終わり方に「ロード・オブ・ザ・リング」のパート1があったが、これは予め続編が公開されると知らされた状態での終わり方だった。しかしこの作品に関しては続編の情報は何もない。それなのにこの終わり方はないだろう?という終わり方で興ざめしてしまった。それならそれで、もう少しマシな終わり方があるだろうに・・・と思わずにはいられない作品。

しかも「T2」のターミネーターよりも今回のターミネーターの方が弱い気がして仕方がない。見た人の多くが同じことを感じたのではないでしょうか?

前半部分だけなら高得点だったかもしれないが、後半に向かうに連れてトーン・ダウンしていくし、最後の終わり方は・・・だし、夏の大作映画としては物足りない作品でした。

一口コメント:
夏の娯楽大作としては物足りない作品。

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