2004年5月15日(土)
「映画は人なり」



今回は前回の予告どおり、プロジェクトにおける反省点について、述べていきたいと思います。

プロジェクトを抜けてまで行くアメリカ留学の最大の目標は映画制作ですが、映画というのは、監督一人では作れなくて、俳優がいて、音声がいて、照明がいて、舞台設備がいて、それこそ様々な役割を担った人たちをまとめるべき役割に自分の目指す監督というポジションが存在しているわけです。そういった意味で今回のプロジェクトではとても貴重な経験ができたと思います。

この一週間、一歩引いた立場で客観的にプロジェクトを見て、自分に足りなかったもの・・・というのも、ある程度見えてきました。
第一に、自分で多くを抱えすぎていたこと。例えば、音声さんに振るべき仕事を、自分でやってしまっていました。
第二に、人に振るべき仕事と自分でやるべき仕事の選別眼。第一の点と関連しますが、音声さんに振るべき仕事だが、音声さんが手一杯の場合、誰にその仕事を振るべきか?どのようにして、その仕事をこなすか?という意味での選別眼。
第三に、仕事の振り方。音声さんに仕事を振った場合に、その音声さんにいかにしてやる気を出させるか?という意味で、これは非常に苦労した点でもあります。全体的に非常にタイトなスケジュールの中で、どのメンバーも手一杯の状態でモチベーションを持続させることの難しさを痛感しました。
そして一番大きかったのが、コスト管理。映画を撮影するにしても、システム構築の仕事をするにしても、予算というものがあって、その予算内でいかにして最高のものを作るかというのが、ビジネスの醍醐味だと思うのですが、正直コスト管理に関してはあまりにも杜撰な状態でした。予算は無視し過ぎた状態で、プロジェクト管理をしていたなと、プロジェクトの予算見積もりのお手伝いをした際に感じました。

とまぁ、自分に足りない点が多かったため、お客様も含めたメンバー全員に多大なる迷惑をかけてしまったわけですが、それでもプロジェクトメンバーに送別会を開催していただいたり、来週水曜日にお客様主体の送別会を開催していただけるということで、またアメリカに持っていく"感謝"が一つ増えました。

有名な言葉で「会社は人なり」というのがありますが、それを肌で感じたプロジェクトであり、アメリカに行っても「映画は人なり」の言葉を胸の奥に留めておきたいと思います。

最後になりますが、プロジェクトに携わった方々へ、この場を借りて御礼の言葉を申し上げます。
ありがとうございました。
遠くアメリカより、プロジェクトの成功を祈っています。

See Ya!!

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