2004年5月19日(水)
「25 & two-five」
昨日、CHAGE&ASKAのコンサートに行ってきました。日本で観るコンサートとしては6/2のZARD名古屋公演を残して、最後の公演でした。
= ZARD と CHAGE&ASKA =
どちらも私が小学生の頃からずっと好きなアーティストであり、ZARDについてはNo.171とNo.172で、そしてCHAGE&ASKAについてもNo.20、No.63とNo.145で書いています。
中でもASKAは自分が尊敬するただ二人の芸能人のうちの一人であり、今の自分を構成する要素の多くはASKAの影響を受けています(もう一人は織田裕二で、No.150とNo.151で詳しく書いています)。というわけで、次回から複数回にわたって、"飛鳥涼論"と題して、ASKAの存在が自分にどのように影響を与えてきたのかを書いていきたいと思います。
"飛鳥涼論"は次回からということで、今回は昨日のコンサートについて、書いてみたいと思います。
今回のコンサート・ツアーのタイトルは"two-five"。デビュー"25"周年ということもありますが、もう一つ意味があります。曲を作るときのコード進行のテクニックに"two-five"と呼ばれるものがあります。それはその調(ハ長調とかイ短調とかの"調"のこと)の2度から5度への移行を意味し、簡単にいえば転調の一種です。CHAGE&ASKAとしても転調の年にする、という意味も込められているのではないでしょうか?
コンサートの中でも随所にこうした転調が見られました。例えばオープニング。CHAGE&ASKAのコンサートといえば映画に始まり、映画に終わるのですが、その映画というのが毎回ゲスト俳優を呼び、二人も役者として演じる短編映画だったのですが、今回は趣向が大幅に変わっていました。オープニング映画から最初の曲へは、スクリーンからステージへスムーズにつながるというのがここ10年近く続いていたのですが、今回はそれがなく、ゲスト俳優もおらず、その代わり写真を使って、"人"というものに重きを置いた内容になっていました。
MCの中でも、この"人"というのが今回のツアーのテーマです、とASKAが言っていました。
またエンディングの映画もいつもと大きく異なっていました。エンディングに関して言えば、俳優CHAGEと俳優ASKAはまったくなく、その代わりにコンサート前の開場の場面からコンサート中にいたるまでの観客の様子がスクリーンに映し出されました(隠し撮りをしていたのですね)。スクリーンの中に映し出される観客の中に自分を見つけた時はとても嬉しく思いました。今回のツアーでは毎公演ごとにこの隠し撮りが行われ、そのたびに観客が喜ぶことになるのだと思うと、このエンディングもありだなと思いました。
エンディングでもう一つ違っていたのが、最後の最後に二人がスクリーンに登場し、「See Ya!!」の台詞を言って、ファンも「See Ya!!」と返すというのが恒例になっていたのですが、今回は二人からの「See Ya!!」がなかったのです。これはファンと二人との距離を身近に感じさせる上で、欠かせないものだと思っていたので、少し寂しい感じがしました(初めてCHAGE&ASKAのコンサートでこの光景を見たときは感動しました)。とはいっても一部のファンからの「See Ya!!」はありましたが・・・。
そして、もう一つ今までと違ったのが新曲の披露。今までに何度も足を運んでいる二人のコンサートですが、新曲が披露されたコンサートというのは一度しかありませんでした。その時は「river」という曲が披露されたのですが、今回は「36度線」と「光の羅針盤」という2曲も演奏され、2曲ともまだ発売未定どころか、発売するという情報すら流れていませんでした。というわけで、同じ会場にいた人たちは大歓声でした。
曲順にも意気込みのようなものが表れていた気がします。というのも一曲目が「On Your Mark」("位置について"という意味で、陸上競技のスタート時の合図としても使われている)で始まり、最後が「WALK」で、これからも歩き続けるぞ!という25周年だからといって止まることなく、前進していくんだというメッセージが込められた曲順になっていたのかなと感じました。
デビュー"25"周年記念の今年、"two-five"というツアー・タイトルに込められた新しいCHAGE&ASKAを肌で感じた、アメリカ留学という大きな"two-five"(転調)を迎える私"25"歳のコンサートでした。
See Ya!!
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