ジュラシック・パーク3
採点:★★★★★☆☆☆☆☆
2001年8月11日(映画館)
主演:サム・ニール、ティア・レオーニ
監督:ジョー・ジョンストン
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ

1993年「ジュラシック・パーク」、1997年「ロスト・ワールド」、そして2001年「ジュラシック・パーク3」が登場した。監督はスティーブン・スピルバーグではなく、「ジュマンジ」や「遠い空の向こうに」を手掛けたジョー・ジョンストン。「遠い空の向こうに」は自分の中では20世紀最高の映画!!人間関係の描写の仕方がうまく、永遠に心に残るであろう名作でもある。その監督が今度は恐竜を描くという。ちなみにスピルバーグは製作総指揮としてこの映画を指揮している。
今年の夏の映画としては、アメリカでは期待はずれに終わった「A.I.」や「パール・ハーバー」とは違い、それほど期待が高くはなかったこの映画だが、蓋を開けてみれば1週間で「A.I.」や「パール・ハーバー」を抜き去った。やはり恐竜は強かったみたいだ。

ストーリーはパラセイリングを楽しんでいた最中に行方不明になった息子を探しに、両親がサイトBを訪れ、その同伴者としてパート1のグラント博士が、両親の嘘にだまされてついてくる。訪れたサイトBでお約束通り、恐竜たちに襲われ、最後は命からがら逃げ出すことに成功する。

今回の主役はティラノサウルスではなく、スピノサウルスという肉食恐竜でティラノサウルスと対決するシーンもあり、新旧主役交代を映画の中でうまく描いている。それは映画のシンボルタイトルとでもいうべき、ロゴにも表れている。1、2ではティラノサウルスの骨だったのが、今回はスピノサウルスになっている。また、その下に小さく描かれていて、さらに影が大きく写っているのが、翼竜プテラノドン。今回の準主役ともいえる。今回は空からも水中からも、もちろん陸地でも恐竜たちが大暴れ。
しかし今回の恐竜たちは頭がいい。前回までのように無差別に襲い掛かるのではなく、集団で襲ってくる。もちろん、一頭で襲ってくる恐竜もいる。面白かったのが、行方不明だった子供と両親の再会シーン。携帯電話の音がきっかけで再会するのだけど、その音が恐竜のおなかの中から聞こえたものだったとき。どういうことかというと、人を襲い、そいつの持っていた携帯電話がおなかの中で鳴っていた、ということ。そりゃないだろう?と思いながらも笑ってしまった。
一方、プテラノドンの描かれ方がとても面白かった。霧の中の橋を渡っているときに母親だと思った影が実はプテラノドンが橋の上に翼をたたんでたっている影だった、という登場シーンはもちろん、水中に落ちた人間を数匹で襲い掛かるシーン。またラストで飛行機と並んで空を飛んでいく3匹のプテラノドンと、印象に残る描かれ方をしていた。

人間関係はうまく描かれてはいると思うが、恐竜たちの印象が強すぎて、それほどの感動は得られない。まぁこの映画に感動を求める人はいないと思うけど・・・。

一口コメント:
今回は前回までのシリーズよりも笑えるシーンが多く、
それでもハラハラするシーンも多いが全体的に迫力は減少していると感じた。

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