2003年9月28日(日)
「織田裕二論〜俳優編〜」
皆様ありがとうございます。
このコラムも遂に150回目を迎えることになりました。
これからも応援よろしくお願いします。
さて、今回のテーマは私の尊敬する人物第2弾です。私が尊敬する芸能人は2人います。1人は
No.20やNo.63をはじめ、この
コラム内で何度も触れているASKAです。そしてもう1人が今回の織田裕二です。
以前にも書いたように私が尊敬するのは多芸に秀でた人です。ASKAが歌手、剣道、英語などの
才能を持っているように、織田裕二もいくつかの才能を持っています。俳優、歌手、そしてレーサー。
まずは俳優、織田裕二について書いてみたいと思います。
織田裕二と言えば、現在「踊る大捜査線THE MOVIE2」が
実写邦画の日本新記録を更新中ですが、「踊る
大捜査線」以外にも様々な映画に出演しています。
20世紀初頭の上海で活躍する天才詐欺師を描いた「T.R.Y」
雪山でのテロリストとの戦いを描いた「ホワイト・
アウト」
戦争映画「きけ、わだつみの声」
ホリチョイ・ムービー三部作の第3弾「波の数だけ抱きしめて」
バブル時代の就職活動を描いた「就職戦線異状なし」
日本版「トップガン」である「ベストガイ」
など、全部で14本の映画に主演しています。
日本の俳優でシリーズものを含まずにここまで多くの映画に主演している俳優がいるでしょうか?
(主役ではなく、ただ出演しているだけならいくらでもいるでしょう・・・)しかもそのうち、2本は
興収100億円を超え、名前で客を呼べる唯一の日本人俳優ではないでしょうか?
映画だけでなく、ドラマも有名な作品が多いです。
言わずと知れた「東京ラブ・ストーリー」
個人的には日本ドラマ史上最高の傑作「振り返れば奴がいる」
貧乏人から大富豪への転進を描くアメリカン・ドリーム的な「お金がない」
少しニヒルな天才弁護士の法廷ドラマ「正義は勝つ」
レイプされた彼女を支える彼氏を演じた「真昼の月」
冴えない30男の日常を描いた「ロケット・ボーイ」
医療ドラマにサスペンスの要素を組み込んだ「真夜中の雨」
など、天才の役をやったかと思えば普通の人を演じたり、時に悪役を演じたり、幅広い役を演じ分け、
キムタクほどではないにしろ、主演ドラマは安定した視聴率を稼ぎ出しています。
週刊誌などでは細かい部分までこだわりすぎて共演者の反感を買っているなどと書かれています。
週刊誌の書いていることの半分はでっち上げだと思っているので真実かどうかも疑わしいのですが、
仮にそれが真実だとしても、きちんと結果を残しているのですから、かまわないと思いますし、むしろ
誉めるべきだろ!とさえ思います。
俳優をやっているのですから、演じる能力というのは必須の能力です。演じる能力がなければ、常に
ワンパターンなキャラクターになってしまい、すぐに飽きられてしまうからです。
(最初は騒がれるものの2、3年で消えていく俳優というのはまずこの能力がない)
しかし、演じる能力だけでは、ずっと
トップを走り続けることはできない。つまり脚本の完成度を見抜く能力が必要だということです。
初期の作品にいまいちだなと思う作品が多いのは出演作(=脚本)を選べるだけの地位におらず、その
地位を得るために与えられた仕事は全て出演していたのではないだろうか?そして自分で選択できる
ようになった今は自分が面白いと思えるものを選んでいるのではないでしょうか?
その例が「ホワイト・アウト」です。これは
原作を読んだ織田裕二が自ら映画化の企画を最初に言い出して、そこから動き始めたそうです。
自分が面白いと思えるものを選んでいるからこそ、多くても年に1本のペースでしかドラマに
出演しないのであり、選んだからこそ、週刊誌で報じられるように細部までとことんこだわり抜いて、
精度の高い作品を作りあげる。
そういった姿勢にすごく共感し、そして結果を出してしまう俳優織田裕二だからこそ、
尊敬してしまうのです。
次回は歌手織田裕二について書いていきます。
See Ya!!
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